パンフレット用紙の選び方
厚さ・質感・コストで比較
パンフレットの仕上がりを左右する要素は3つ。デザイン、折り方、そして用紙です。同じデザインでも、用紙が違えば印象はまるで変わります。
「コート紙とマットコート紙、どっちがいいですか?」「135kgって厚いんですか?薄いんですか?」――パンフレット印刷のご注文時に、こういった質問を本当によくいただきます。
この記事では、パンフレットでよく使われる3種類の用紙について、見た目・手触り・向き不向き・コストを現場目線で比較します。用紙の「kg」の意味がわからない方も、読み終わる頃にはスッキリするはずです。
この記事でわかること
- コート紙・マットコート紙・上質紙の仕上がり違い
- 用紙の「kg」の意味と厚さの目安
- パンフレットの用途別おすすめ用紙
- 折りパンフレットで避けるべき用紙の厚さ
パンフレットの定番用紙3種類
パンフレット印刷で使われる用紙は、大きく分けて3種類。コート紙、マットコート紙、上質紙です。それぞれ見ていきましょう。
コート紙
ツヤ感
しっかりツヤあり
写真の発色
鮮やか・くっきり
文字の読みやすさ
光の反射で△
書き込み
ボールペン不可
指紋・汚れ
やや目立つ
コスト
標準
表面にコーティングを施したツヤのある用紙。写真やイラストの発色が良く、商品カタログや飲食店メニューなど、ビジュアル重視のパンフレットに最適です。当社のパンフレット注文の約6割がコート紙。まさに王道の選択肢です。
弱点は、光の角度によって文字が読みにくくなること。文字量が多いパンフレットには不向きです。
マットコート紙
ツヤ感
控えめ・しっとり
写真の発色
やや控えめ
文字の読みやすさ
反射なしで読みやすい
書き込み
ボールペンOK
指紋・汚れ
目立ちにくい
コスト
コート紙とほぼ同じ
コート紙のツヤを抑えた、しっとりとした質感の用紙。光が反射しないため文字が読みやすく、高級感・上品さを演出できます。会社案内やブランドパンフレットに選ばれることが多いです。
写真の発色はコート紙に比べるとやや沈みますが、「落ち着いた雰囲気にしたい」「写真より文字情報がメイン」という場合にはむしろ好都合です。
上質紙
ツヤ感
なし
写真の発色
くすみやすい
文字の読みやすさ
とても読みやすい
書き込み
鉛筆・ペンOK
指紋・汚れ
目立たない
コスト
やや安い
コーティングなしの、いわゆる「普通の紙」に近い質感。コピー用紙の上位互換のような手触りで、ナチュラル・オーガニック系のブランドに合います。書き込みができるため、アンケート欄付きのパンフレットにも使われます。
写真の再現性は3種類の中で一番低いので、写真をきれいに見せたいなら避けたほうが無難です。
アイリィデザインのパンフレット印刷ではコート紙・マットコート紙をはじめ、複数の用紙からお選びいただけます。
用紙の厚さ「kg」の意味と選び方
印刷用紙のカタログを見ると「90kg」「110kg」「135kg」といった表記があります。これは紙の連量(れんりょう)で、原紙(788mm×1,091mm)を1,000枚重ねたときの重さ。数字が大きいほど紙が厚くなります。
厚さの目安
| 連量 | 厚さの目安 | 身近なもので例えると | パンフレット向き |
|---|---|---|---|
| 73kg | 約0.08mm | 一般的なコピー用紙 | 薄すぎる |
| 90kg | 約0.10mm | 折込チラシ(薄手) | △ コスト重視なら |
| 110kg | 約0.13mm | しっかりしたチラシ | ◎ 三つ折りに最適 |
| 135kg | 約0.16mm | しっかりしたパンフレット | ◎ 二つ折りに最適 |
| 180kg | 約0.22mm | 官製はがきに近い | △ 折りが割れやすい |
| 220kg | 約0.28mm | 厚手の名刺 | × 折りパンフレット不向き |
折りパンフレットの紙厚に注意
三つ折り以上の場合、135kg以下を強くおすすめします。180kg以上だと折り目に「背割れ」と呼ばれるひび割れが発生しやすくなります。特にコート紙は表面のコーティングが割れて白い線が見えることがあり、見た目の品質が大きく損なわれます。
折り方別のおすすめ厚さ
- 二つ折り:110kg〜135kg(しっかりした手触りが好評)
- 三つ折り:90kg〜110kg(背割れ防止。110kgが一番人気)
- 観音開き・四つ折り:90kg〜110kg(折り回数が多いため薄めが安全)
折り方ごとの詳しい特徴はパンフレットの折り方比較で解説しています。
用途別|おすすめの用紙
用紙選びに迷ったら、パンフレットの「用途」から逆算するのが確実です。
会社案内
マットコート紙 135kgがおすすめ。落ち着いた質感が企業の信頼感を演出します。取引先に渡すものなので、ペラペラの薄い紙は避けたいところ。135kgなら手に持ったときにしっかり感があります。
店舗紹介・メニュー
コート紙 110kg〜135kg。料理や商品の写真を鮮やかに見せたいなら、ツヤのあるコート紙一択。テーブルに常設するなら135kgで耐久性を確保。配布用なら110kgでコストを抑えるのが賢い選択です。
オーガニック・ナチュラル系
上質紙 110kg。ツヤなしの素朴な質感が、ナチュラル・エコ・手作り感と相性抜群。ただし写真の再現性は低いので、イラストやテキスト中心のデザインに向いています。
高級ブランド・美容院
マットコート紙 135kg + PP加工。マットコート紙にマットPP(ラミネート)を加えると、手触りがさらにしっとりして高級感が格段にアップ。指紋も付きにくくなり、耐久性も向上します。
DM・大量配布
コート紙 90kg。大量に配布するなら、コストを重視して薄めの用紙を選ぶのも合理的です。90kgでも印刷品質は十分。郵送料も軽い分だけ安くなります。
学校・塾の案内
コート紙 110kg。写真付きでキャンパスや授業風景を見せたいケースが多いので、発色の良いコート紙が向いています。110kgなら手頃な価格でしっかりした仕上がりに。
用紙にプラスできる加工オプション
用紙選びに加えて、表面加工を施すことで仕上がりの品質をさらに上げることができます。コストは少し上がりますが、効果は確実です。
PP加工(ラミネート加工)
紙の表面にフィルムを貼る加工。グロスPP(ツヤあり)とマットPP(ツヤなし)の2種類があります。耐久性が飛躍的に向上し、水にも強くなります。飲食店のメニューや長期間使うパンフレットには検討の価値あり。
ニス加工
紙全体にニスを塗布する加工。PPほどの耐久性はありませんが、ツヤ出しや色落ち防止の効果があり、PPより安価に対応できます。
エンボス・箔押し
紙に凹凸をつけるエンボス加工や、金・銀箔を押す箔押し加工。高級パンフレットの表紙に使われることが多いです。費用は上がりますが、「手に取った瞬間に特別感が伝わる」効果は絶大です。
加工を迷ったら
「とりあえずPP加工をつけておけば安心」というのが現場の本音です。特にマットPPは高級感と耐久性の両方を手に入れられるので、会社案内やブランドパンフレットにはほぼ必須と言えます。
まとめ:用紙選びの3つの判断基準
パンフレットの用紙選びで迷ったら、次の3つを順番に考えてください。
- 写真が多いか、文字が多いか→ 写真多めならコート紙、文字多めならマットコート紙
- 折り方は何か→ 三つ折り以上なら135kg以下を選ぶ
- 配布方法は?→ 大量配布なら薄めでコスト削減、手渡しなら厚めで高級感
この3つだけ決めれば、用紙はほぼ自動的に決まります。それでも実物を見ないと不安だという方は、用紙サンプルをお送りすることもできますので、パンフレット印刷ページからお気軽にお問い合わせください。
パンフレット印刷ならアイリィデザイン
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