印刷物を注文する際、「コート紙90kg」「上質紙135kg」といった表記を見たことはありませんか?「kgって重さ?厚さはどのくらい?」と疑問に思う方も多いでしょう。この記事では、印刷用紙の厚さ表記の仕組みからkg・連量・mmの換算表、用途別おすすめ厚さまで詳しく解説します。
用紙の厚さの表記方法(kg・連量・mm)
印刷業界では、用紙の厚さを「kg(キログラム)」や「連量(れんりょう)」で表記することが一般的です。これは一般の方には馴染みのない単位ですが、仕組みを理解すれば簡単です。
連量(kg)とは
連量とは、原紙(印刷前の大きな紙)を1,000枚重ねたときの重さを指します。つまり「90kg」とは「原紙1,000枚で90kg」という意味です。数値が大きいほど1枚1枚が重く、厚い紙になります。
連量の基本
数値が大きいほど厚い紙
坪量(g/m2)とは
もう一つの厚さ指標として「坪量(つぼりょう)」があります。これは1平方メートルあたりの紙の重さ(g)を表します。連量と異なり、原紙サイズに関係なく比較できる国際的な規格です。
なぜkgで表記されるのか
用紙の厚さをmmではなくkgで表記する理由は、印刷業界の歴史的な慣習にあります。
kg表記の理由
- 製紙工場での取引単位:紙は重量で取引されてきた歴史がある
- 品質管理の容易さ:重量は測定しやすく、品質の目安になる
- 業界標準:印刷会社・製紙会社間で統一された規格として定着
ただし、同じkg数でも紙の種類によって実際の厚さ(mm)は異なります。コート紙とマット紙、上質紙では密度が違うため、kg数が同じでも厚みが変わるのです。
コート紙・マット紙・上質紙の厚さ比較
印刷でよく使われる3種類の用紙について、kg数とmm換算の対応表をご紹介します。
コート紙の厚さ一覧
コート紙は表面に光沢のあるコーティングが施された用紙で、写真やカラー印刷に最適です。
| 連量(kg) | 厚さ(mm) | 坪量(g/m2) | 用途例 |
|---|---|---|---|
| 73kg | 約0.06mm | 84.9g/m2 | 新聞折込チラシ(薄め) |
| 90kg | 約0.08mm | 104.7g/m2 | 折込チラシ、フライヤー |
| 110kg | 約0.10mm | 127.9g/m2 | 手配りチラシ、パンフレット |
| 135kg | 約0.11mm | 157.0g/m2 | ポスター、会社案内 |
| 180kg | 約0.18mm | 209.3g/m2 | ポストカード、名刺 |
| 220kg | 約0.23mm | 255.8g/m2 | 高級名刺、表紙 |
マットコート紙の厚さ一覧
マットコート紙は光沢を抑えた落ち着いた質感の用紙で、文字が読みやすく上品な印象を与えます。
| 連量(kg) | 厚さ(mm) | 坪量(g/m2) | 用途例 |
|---|---|---|---|
| 90kg | 約0.10mm | 104.7g/m2 | パンフレット本文 |
| 110kg | 約0.12mm | 127.9g/m2 | リーフレット、冊子 |
| 135kg | 約0.14mm | 157.0g/m2 | 会社案内、商品カタログ |
| 180kg | 約0.20mm | 209.3g/m2 | 名刺、ショップカード |
| 220kg | 約0.27mm | 255.8g/m2 | 高級名刺、冊子表紙 |
上質紙の厚さ一覧
上質紙はコーティングのない自然な風合いの用紙で、筆記性に優れています。
| 連量(kg) | 厚さ(mm) | 坪量(g/m2) | 用途例 |
|---|---|---|---|
| 55kg | 約0.08mm | 64.0g/m2 | 書籍本文、コピー用紙相当 |
| 70kg | 約0.10mm | 81.4g/m2 | 冊子本文、ノート |
| 90kg | 約0.12mm | 104.7g/m2 | チケット、回数券 |
| 110kg | 約0.15mm | 127.9g/m2 | アンケート用紙、申込書 |
| 135kg | 約0.18mm | 157.0g/m2 | カード類、しおり |
| 180kg | 約0.23mm | 209.3g/m2 | 名刺、ポストカード |
用途別おすすめ厚さ(チラシ・名刺・ポストカード)
印刷物の用途によって最適な用紙の厚さは異なります。ここでは代表的な印刷物のおすすめ厚さをご紹介します。
チラシ・フライヤー
おすすめ:コート紙 90kg~110kg
- 新聞折込:90kg(軽くて配布しやすい)
- 手配り・店頭:110kg(しっかり感あり)
- ポスティング:90kg~110kg
厚さ選びのポイント
用紙の厚さを選ぶ際は、以下のポイントを考慮しましょう。
厚さ選びのチェックポイント
- 配布方法:郵送なら重量制限に注意、手配りならしっかりした厚さがおすすめ
- 印刷面:両面印刷の場合は透けにくい厚めの用紙を選ぶ
- 加工の有無:折り加工やミシン目加工は厚すぎると難しい場合あり
- 予算:厚い用紙ほどコストが高くなる傾向がある
- 印象:高級感を出したい場合は厚め、カジュアルな印象なら薄めでもOK
まとめ
印刷用紙の厚さは「kg(連量)」で表記され、数値が大きいほど厚い紙になります。ただし、コート紙・マット紙・上質紙など紙の種類によって同じkg数でも実際の厚さ(mm)は異なる点に注意が必要です。
用途に応じた適切な用紙選びのポイントは以下の通りです。
- チラシ・フライヤー:コート紙90kg~110kg
- 名刺・ショップカード:180kg~220kg
- ポストカード・DM:180kg~220kg
- チケット・回数券:上質紙90kg~135kg
用紙選びに迷った際は、お気軽にアイリィデザインまでご相談ください。用途に最適な用紙をご提案いたします。
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