三つ折りパンフレットの作り方
サイズ・デザイン・入稿データまで
「三つ折りパンフレットを作りたいけど、サイズの計算方法がわからない」「どの面に何を配置すればいいの?」――印刷の現場にいると、こういった相談を週に何件も受けます。
三つ折りは6面を使えるため情報量が多く、会社案内・店舗紹介・商品カタログなど幅広い用途に使われています。ただし、面ごとのサイズが微妙に異なるなど、初めてだとつまずきやすいポイントがいくつかあります。
この記事では、三つ折りパンフレットの展開サイズの計算方法から面の配置ルール、デザインのコツ、入稿データの作り方まで、現場で培った知識をまとめました。パンフレット印刷をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 巻き三つ折り・外三つ折りの展開サイズ早見表
- 6面それぞれに何を配置すべきかのセオリー
- 失敗しないデザインのコツ5つ
- 入稿データ作成で押さえるべき4つのポイント
三つ折りの種類と展開サイズ
「三つ折り」と一口に言っても、実は2種類あります。巻き三つ折りと外三つ折り(Z折り)です。印刷会社で「三つ折りで」と注文すると、たいてい巻き三つ折りを指します。
巻き三つ折り(内三つ折り)
片方の面を内側に折り込む方法です。折りたたんだ状態でコンパクトになり、長3封筒にぴったり収まるのが最大のメリット。うちで扱う三つ折りパンフレットの約7割がこのタイプです。
重要なポイント:内側に折り込まれる面は、外面より2〜3mm短くしなければなりません。そうしないと、折ったときに紙が浮いたり、しわが寄ったりします。
外三つ折り(Z折り)
蛇腹のようにジグザグに折る方式。すべての面が同じ幅になるため、「1→2→3」と順序立てて読ませたい内容に向いています。巻き三つ折りと違い、サイズ調整が不要なので、データ作成は少し楽です。
仕上がりサイズ別の展開寸法
| 仕上がり | 折り方 | 展開サイズ(mm) | 各面の幅 |
|---|---|---|---|
| A4 | 巻き三つ折り | 297 × 630 | 外面100 / 外面100 / 巻込97 |
| 外三つ折り | 297 × 630 | すべて210 | |
| B4 | 巻き三つ折り | 364 × 771 | 外面257 / 外面257 / 巻込254 |
| 外三つ折り | 364 × 771 | すべて257 | |
| A3 | 巻き三つ折り | 420 × 891 | 外面297 / 外面297 / 巻込294 |
| 外三つ折り | 420 × 891 | すべて297 |
よくある失敗
巻き三つ折りなのに全面同じ幅でデータを作ってしまうケースが非常に多いです。「印刷したら折り目がずれている」というクレームの大半がこれ。テンプレートを使えば確実に防げます。
6面それぞれに何を載せる?面の配置セオリー
三つ折りパンフレットは表裏合わせて6面あります。それぞれの面には「役割」があり、これを無視すると読みにくいパンフレットになってしまいます。
巻き三つ折りの面構成(表面)
巻込面
開いて最初に
目に入る面
中面
メインの
情報エリア
表紙
タイトル・
キャッチコピー
巻き三つ折りの面構成(裏面)
裏表紙
アクセス・
連絡先・地図
中面(裏)
補足情報・
料金表など
巻込面(裏)
サービス詳細・
写真ギャラリー
各面の配置ポイント
- 表紙:第一印象を決める最重要面。社名・ロゴ・キャッチコピーを大きく。情報を詰め込みすぎない
- 巻込面:開いたときに最初に見える「サプライズ面」。インパクトのあるビジュアルやメッセージを配置
- 中面(見開き):一番広い情報エリア。サービス内容、商品紹介、メニュー表などメインコンテンツを集約
- 裏表紙:住所・電話番号・地図・QRコードなど「次のアクション」に必要な情報を
アイリィデザインのパンフレット印刷では、折り方に合わせたテンプレートを無料でご用意しています。面の配置に迷ったら、まずテンプレートをダウンロードしてみてください。
三つ折りパンフレットのデザイン5つのコツ
印刷の現場で年間数百件のパンフレットを見ていると、「うまくいくパンフレット」にはいくつかの共通点があります。
表紙は「引き算」で考える
表紙に情報を詰め込むと、手に取る前に「読むのが面倒そう」と思われます。ロゴ、キャッチコピー、メインビジュアルの3要素だけで十分。実際、表紙がシンプルなパンフレットほど手に取ってもらいやすいという印象があります。
折り位置をまたぐデザインは慎重に
折り目の上に文字を配置すると読みにくくなります。写真や背景色を折り目にまたがせるのはOKですが、文字は折り位置から最低5mm離してください。これだけで仕上がりが格段に変わります。
「読む順番」を意識する
三つ折りパンフレットには「開く動作」があります。巻き三つ折りなら、表紙→巻込面→中面見開きの順番で目に入ります。この動線に沿って「つかみ→詳細→行動喚起」と情報を配置するのが鉄則です。
写真は高解像度(300dpi以上)で
Webからダウンロードした画像をそのまま使うと、印刷したときにぼやけます。72dpiの画像を300dpiに変換しても画質は改善しません。撮影段階から印刷を見据えた画像を準備してください。
色はCMYKで確認する
PCの画面(RGB)と印刷物(CMYK)では色の再現範囲が違います。蛍光色に近い鮮やかな緑や青は、印刷するとくすんで見えることが多いです。必ずCMYKモードでデザインし、可能なら色校正を取ってください。
入稿データの作り方4ステップ
デザインが完成したら、いよいよ入稿です。ここでミスすると印刷に進めず、スケジュールが遅れる原因になります。以下の4ステップを順番にチェックしてください。
ドキュメントサイズを展開寸法に設定
Illustratorの場合、アートボードを展開サイズ(A4なら297mm×630mm)に設定。塗り足し3mmを上下左右に追加します。Canvaなどのオンラインツールの場合は、テンプレートの利用を強くおすすめします。
折り位置にガイドラインを引く
巻き三つ折りA4なら、左端から97mm(巻込面)、97+100=197mm(中面)の位置にガイドを引きます。テンプレートにはあらかじめ引いてあるので、それに合わせてデザインすればOK。
フォントのアウトライン化
Illustratorで入稿する場合、すべてのフォントをアウトライン化してください。アウトライン化しないと、こちらのPCにそのフォントがない場合、文字化けやレイアウト崩れが発生します。PDF/X-1aで書き出す方法でもOKです。
入稿前の最終チェック
画像の埋め込み忘れ、特色の残り、オーバープリント設定――この3つは本当によくあるミスです。チェックリストを作って、1項目ずつ確認する習慣をつけてください。
テンプレート活用が一番の近道
アイリィデザインのパンフレット印刷ページでは、折り方・サイズ別のテンプレートを無料で配布しています。サイズ計算やガイドライン設定の手間が省けるので、特に初めての方は必ず使ってください。
まとめ
三つ折りパンフレットを作るときに押さえるべきポイントを整理します。
- 巻き三つ折りは内側の面を2〜3mm短くする
- 表紙はシンプルに。情報は中面に集約する
- 折り位置から5mm以内に文字を置かない
- 画像は300dpi以上、カラーモードはCMYK
- テンプレートを使えば大半のミスは防げる
三つ折りは構成を覚えてしまえば難しくありません。それでも不安があれば、入稿前にデータを送っていただければ、無料でチェックしますのでお気軽にどうぞ。
三つ折りパンフレット印刷ならアイリィデザイン
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よくある質問
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