パンフレットの折り方完全ガイド
【二つ折り・三つ折り・観音開き】
印刷会社で15年以上働いていると、パンフレットの折り方で悩んでいるお客様に本当によくお会いします。「三つ折りにしたいんですけど、データってどう作ればいいんですか?」「観音開きって何ですか?」といった質問は、正直なところ毎週のようにいただきます。
ぶっちゃけ、折り方の選択を間違えると、せっかくのパンフレットが台無しになってしまうこともあるんです。実際に「思っていたのと違う」と刷り直しになるケースも少なくありません。そこで今回は、二つ折り・三つ折り・観音開きといった代表的な折り方について、現場で培った知識をお伝えしていきます。
この記事を読むとわかること
それぞれの折り方にどんな特徴があるのか、どんな用途に向いているのか、そしてデータを作るときに気をつけるべきポイントまで、実際の経験をもとにお話しします。初めてパンフレットを作る方でも、この記事を読めば自信を持って発注できるようになりますよ。
まずは折り方の種類を押さえよう
パンフレットの折り方には色々な種類がありますが、よく使われるのは5種類くらいです。それぞれ見た目も使い勝手も全然違うので、目的に合わせて選ぶことが大切です。順番に見ていきましょう。
二つ折り(センター折り)
真ん中でパタンと折るだけ / 4ページ
名前の通り、紙を真ん中で二つに折るだけのシンプルな折り方です。「パンフレット作るの初めてで...」という方には、まずこれをおすすめしています。データ作成も比較的簡単ですし、印刷トラブルも起きにくいんです。
ページ数
4ページ(表紙・中面2P・裏表紙)
サイズの目安
A4仕上がりなら展開はA3サイズ
いいところ
見やすい、作りやすい、失敗しにくい
ちょっと残念なところ
載せられる情報量は限られる
こんなときにぴったり
- 商品カタログ、飲食店のメニュー表
- イベント案内、結婚式の招待状
- あまり情報量が多くない会社案内
巻き三つ折り(内三つ折り)
右を内側に折り込んで、左を被せる / 6ページ
うちでも一番よく印刷する折り方がこれです。なぜかというと、A4サイズで作れば長3封筒にちょうど入るから。DMと一緒に送ったり、受付で配ったりするのにすごく便利なんです。会社案内やサービス紹介を作りたいなら、とりあえずこの折り方を検討してみてください。
ページ数
6ページ(表紙・内面4P・裏表紙)
サイズの目安
A4仕上がりなら展開は297×630mm
いいところ
長3封筒に入る、情報がたっぷり載る
気をつけるところ
内側の面を少し短くする必要あり
こんなときにぴったり
- 会社案内、サービス紹介パンフ
- 店舗のパンフレット
- DMに同封するリーフレット
巻き三つ折りで超大事なこと
これ、本当に多いミスなんですが...内側に折り込まれる面は、外側より約2〜3mm短くしないとダメなんです。この調整を忘れると、折ったときに紙が浮いてしまって、ちゃんと閉じなくなります。「巻き込み調整」と呼んでいますが、知らないと絶対にハマるポイントです。
実際にあったトラブル:巻き込み調整を忘れた結果...
以前、巻き込み調整をせずにデータを作ってしまったお客様がいました。届いた印刷物を見たら、折ったときに内側の紙がはみ出して、表紙の下からチラッと見えてしまう状態に。結局、刷り直しになってしまいました。たった2〜3mmの差なんですが、これが本当に大きいんです。
外三つ折り(Z折り)
Zの形(蛇腹状)に折る / 6ページ
巻き三つ折りと同じ6ページ構成ですが、折り方が違います。蛇腹みたいにジグザグに折るので、全部の面が同じ幅になるのが特徴。「STEP1→STEP2→STEP3」みたいに順番に見せたい内容には、こっちのほうが向いていることが多いです。
ページ数
6ページ(全部同じ幅)
サイズの目安
A4仕上がりなら展開は297×630mm
いいところ
巻き込み調整がいらない、順番に読ませやすい
ちょっと難点
封筒によっては入りにくい場合も
こんなときにぴったり
- 時系列で見せたいストーリー性のある内容
- 料金プランの比較表
- 地図やアクセス案内を入れたいとき
観音開き(観音折り)
左右の面を中央に向けて折り込む / 8ページ
観音開きという名前の通り、観音扉みたいに左右からパカッと開く折り方です。開いた瞬間のインパクトがすごいので、「おお!」と思わせたいときにはこれ。ただ、正直なところデータ作成はちょっと複雑になりますし、コストも少し上がります。でも、その分の価値はありますよ。
ページ数
8ページ(表紙2P・内面4P・中央見開き2P)
サイズの目安
A4仕上がりなら展開は420×297mm
いいところ
開く瞬間の驚き、高級感が出せる
気をつけるところ
紙面設計が複雑、コストは高め
こんなときにぴったり
- 新商品発表、高級ブランドのカタログ
- 結婚式招待状、特別なイベント案内
- 「うちは他と違う」と印象づけたい会社案内
四つ折り(クロス折り)
縦に半分、横に半分の順で折る / 8ページ
新聞みたいに縦にも横にも折って、大きな紙面をコンパクトにまとめる折り方です。A2サイズの紙をA4サイズまで小さくできるので、大きな写真やイラストをドーンと見せたいときに重宝します。ただ、ページの順番がちょっとわかりにくくなるのが難点かな。
ページ数
8ページ
サイズの目安
A4仕上がりなら展開はA2サイズ
いいところ
大きなビジュアルをバーンと見せられる
ちょっと難点
どこから読めばいいかわかりにくい
こんなときにぴったり
- 新聞折込チラシ
- 観光マップ、案内図
- ポスターとしても使えるパンフレット
サイズ早見表(これを見ながらデータを作ろう)
「仕上がりサイズはわかるけど、展開したら何mmになるの?」とよく聞かれるので、表にまとめておきました。データを作るときに参考にしてください。
| 折り方 | 仕上がり | 展開サイズ(mm) | 入る封筒 |
|---|---|---|---|
| 二つ折り | A4 | 420×297(A3) | 角2封筒 |
| 二つ折り | A5 | 297×210(A4) | 角3封筒 |
| 巻き三つ折り | A4縦 | 297×630 ※巻込み面は約-2mm |
長3封筒 |
| 外三つ折り | A4縦 | 297×630 | 長3封筒 |
| 観音開き | A4 | 420×297 ※観音面は各約-2mm |
角2封筒 |
| 四つ折り | A4 | 594×420(A2) | 角2封筒 |
データ作成で失敗しないコツ
折りパンフレットのデータ作成って、チラシとはちょっと勝手が違います。長年やってきた中でよく見るミスと、その対策をお伝えしますね。
面の配置、ちゃんと確認してますか?
折りパンフレットの厄介なところは、印刷するときと折り上がったときでページの順番が違うこと。表紙の隣が中面じゃなかったりするので、何も考えずにデータを作ると「表紙を開いたらいきなり裏表紙だった」みたいな悲劇が起きます。必ず印刷会社のテンプレートを使うか、面付け図をしっかり確認してからデザインを始めてください。
テンプレートを
ダウンロード
どの面がどこか
確認
デザインを
配置
印刷して
折ってみる
巻き込み調整、本当に大事です
さっきも書きましたが、巻き三つ折りや観音開きでは内側に折り込まれる面を2〜3mm短くする必要があります。これ、本当に忘れやすいんです。紙には厚みがあるので、同じ幅で作ると内側の紙が行き場を失って、折ったときにモコッと浮いてしまいます。
折り位置に大事なものを置かない
折り目の位置に人の顔写真を配置したら、顔の真ん中に折り線が入っちゃった...なんてこともありました。文字もそうです。折り位置からは最低でも5mm以上離して配置しましょう。特にキャッチコピーや重要な情報は、折り目から離れた安全な場所に置いてください。
実際にあったトラブル:社長の顔に折り線が...
ある会社案内のパンフレットで、見開きの中央に社長の顔写真をドーンと配置したデータがありました。届いた印刷物を見たら、ちょうど社長の鼻の位置に折り線が...。「これはさすがにまずい」ということで作り直しになりました。折り位置の確認、本当に大事です。
一番簡単な方法:テンプレートを使う
ぶっちゃけ、これが一番確実です。アイリィデザインでは各折り方に対応したIllustratorテンプレートを無料で配布しています。面の配置も塗り足しも全部設定済みなので、デザインに集中できますよ。
「どれにすればいい?」用途別おすすめ
お客様から「どの折り方がいいですかね?」と聞かれることが多いので、よくあるケース別にまとめてみました。
会社案内を作りたい
- おすすめは巻き三つ折り
- 情報量もしっかり入るし、封筒にも入れやすい
- 表紙→会社概要→詳細という流れが自然に作れる
飲食店のメニューを作りたい
- 二つ折りか外三つ折りがおすすめ
- 開いたときにメニュー全体が見渡せる
- 「前菜」「メイン」「デザート」みたいに分けやすい
イベントの案内を作りたい
- 外三つ折りか観音開きがおすすめ
- タイムスケジュールや会場マップが見せやすい
- 開く楽しさがあって、ワクワク感を演出できる
商品カタログを作りたい
- 観音開きか四つ折りがおすすめ
- 商品写真を大きく見せてインパクトを出せる
- 開いたときの「おお!」という驚きがある
折りパンフレット、作ってみませんか?
アイリィデザインなら、100枚6,100円から折りパンフレットが作れます。
二つ折り・三つ折り・観音開き、どれでも対応可能!
無料テンプレートも用意しているので、初めての方も安心です。
お客様からよくいただく質問
まとめ:迷ったらまず相談を
長々と書いてきましたが、パンフレットの折り方選びで一番大事なのは「何を伝えたいか」「誰に届けたいか」をはっきりさせることです。それさえ決まれば、最適な折り方は自然と見えてきます。
ざっくりまとめると、シンプルに見せたいなら二つ折り、封筒に入れて送りたいなら巻き三つ折り、順番に読ませたいなら外三つ折り、驚きや高級感を出したいなら観音開き、大きなビジュアルを見せたいなら四つ折りという感じです。
データ作成では、巻き込み調整と折り位置への注意を忘れずに。テンプレートを使えばほとんどのミスは防げるので、ぜひ活用してください。それでも「どうすればいいかわからない」というときは、遠慮なく問い合わせてください。15年以上この仕事をしてきたので、たいていのことにはお答えできますよ。