Illustratorで画像を埋め込む方法|リンク切れを防ぐ入稿データの作り方

更新日: 2026年3月31日 / カテゴリ: 入稿ガイド・データ作成

印刷会社から「画像がリンク切れです」と返ってきたときは、まずリンクパネルに残っている鎖アイコンをなくすのが最優先です。制作中はリンクのままでも作業できますが、入稿前は埋め込みまで終えておくと差し戻しをかなり減らせます。

リンク切れを止めたい 埋め込み忘れをなくしたい 粗さと色ズレも一緒に確認したい
Illustratorのリンクパネルで画像埋め込み状態を確認している画面
Illustratorのリンクパネルで埋め込み状態を確認している画面
推奨: 1200x670 / ファイル名: illustrator-embed-hero.jpg

リンク切れによる入稿エラーは、埋め込み処理で防げる

先に結論

急いでいる人は、まずこの3つだけ見れば大丈夫です。

  1. リンクパネルを開いて、鎖アイコンの画像が残っていないか確認する
  2. リンク画像があれば「画像を埋め込み」を実行して、四角アイコンに変える
  3. 最後に画像解像度とCMYKも確認してから入稿する

入稿前の最短導線

テンプレートでサイズを合わせてから、リンク切れチェックまで進める

埋め込みだけ直しても、アートボードサイズや塗り足しがずれていると再入稿になります。最初の土台まで一緒に整えたい人向けの導線です。

  • テンプレートでサイズと塗り足しを先に固定できます
  • 埋め込み確認のあと、そのまま価格確認へ進めます
  • 判断に迷う条件は相談前に整理できます

画像の「埋め込み」とは?

Illustratorで画像を配置する方法には、「リンク」と「埋め込み」の2種類があります。

埋め込みとは
画像をAIファイルの中に完全に取り込むことです。元の画像ファイルがなくても、正しく表示・印刷できるようになります。
迷いやすいポイントはここです
差し替えや再編集が多い制作中は、リンクのままでも問題ありません。印刷会社へ送る直前のデータだけは埋め込みに切り替えると覚えておくと、判断がぶれにくくなります。
埋め込み画像

AIファイル内に
画像が含まれる状態

印刷入稿時は「埋め込み」が必須!
リンク画像のまま入稿すると、印刷会社のPCでは画像が表示されず、正しく印刷できません。入稿前に必ず画像を埋め込んでください。

リンク画像と埋め込み画像の違い

項目 リンク画像 埋め込み画像
画像の保存場所 外部ファイル(別ファイル) AIファイル内部
ファイルサイズ 軽い 重くなる
元画像を移動・削除 リンク切れ発生 影響なし
印刷入稿 × 不可(トラブルの原因) ○ 推奨
他のPCで開く 画像が表示されない 正常に表示される
作業中の編集 元画像を直接編集可能 Photoshopで開いて編集
使い分けのポイント
  • 制作中:リンク画像で作業(軽快に作業できる)
  • 入稿前:すべての画像を埋め込む(トラブル防止)

画像を埋め込む方法(手順解説)

Illustratorで配置した画像を埋め込む方法を、ステップごとに解説します。

Illustratorで画像を埋め込む操作手順(リンクパネル→メニュー→画像を埋め込み)のステップ図
Illustratorで画像を埋め込む操作手順のステップ図
推奨: 1200x600 / ファイル名: illustrator-embed-steps.jpg

リンクパネルから3クリックで埋め込み完了

この記事はAdobe Illustrator CC 2024以降のバージョンを基に解説しています。旧バージョンでも基本的な操作は同様です。

方法1:リンクパネルから埋め込む(推奨)

1

リンクパネルを開く

メニューバーから以下を選択します。

ショートカット:なし(パネルメニューから開きます)

2

埋め込みたい画像を選択

リンクパネルに表示されている画像リストから、埋め込みたい画像をクリックして選択します。

3

「画像を埋め込み」を実行

リンクパネルの右上にあるメニューアイコン(三本線)をクリックし、「画像を埋め込み」を選択します。

4

埋め込み完了を確認

リンクパネルで画像名の右側に四角いアイコンが表示されていれば、埋め込み完了です。

埋め込み完了のアイコン

方法2:コントロールパネルから埋め込む

画像を選択した状態で、上部のコントロールパネルからも埋め込みできます。

1

画像を選択

選択ツール(V)で、埋め込みたい画像をクリックして選択します。

2

「埋め込み」ボタンをクリック

上部のコントロールパネルに「埋め込み」ボタンが表示されるので、クリックします。

※コントロールパネルが表示されていない場合は、メニュー「ウィンドウ」→「コントロール」で表示できます。

これで埋め込み完了!
埋め込みが完了すると、元の画像ファイルを削除・移動しても、AIファイル内で正常に表示されます。

複数の画像を一括で埋め込む方法

画像が多い場合、1つずつ埋め込むのは大変です。複数の画像を一括で埋め込む方法を紹介します。

1

リンクパネルを開く

2

すべての画像を選択

以下のいずれかの方法で、複数の画像を選択します。

  • Ctrl / Cmd + クリック:個別に複数選択
  • Shift + クリック:範囲選択
  • Ctrl / Cmd + A:すべて選択(パネル内)
3

「画像を埋め込み」を実行

パネルメニューから「画像を埋め込み」を選択します。

選択したすべての画像が一括で埋め込まれます。

便利なTips
リンクパネルでリスト内をCtrl/Cmd+Aで全選択すると、ドキュメント内のすべてのリンク画像を一度に選択できます。

埋め込み状態を確認する方法

入稿前に、すべての画像が正しく埋め込まれているか確認しましょう。

リンクパネルでの確認方法

リンクパネルを開いて、以下のアイコンで状態を確認できます。

アイコン 状態 入稿時
リンク画像(外部参照) × 埋め込み必要
埋め込み画像 ○ OK
リンク切れ(ファイルが見つからない) × 修正必要
変更あり(元ファイルが更新された) × 再配置または埋め込み
確認のポイント
リンクパネルに何も表示されていない場合は、すべての画像が埋め込み済みか、画像を使用していない状態です。

「パッケージ」機能での確認(CC以降)

Illustrator CC以降では、「パッケージ」機能で入稿前の問題をチェックできます。

パッケージ画面では、リンク画像の一覧とその状態を確認できます。

入稿時の注意点とよくあるトラブル

注意点1:ファイルサイズが大きくなる

画像を埋め込むと、AIファイルのサイズが大きくなります。

対処法
  • 事前に画像を適切な解像度にリサイズ(印刷用は350dpi程度)
  • 不要に大きな画像は縮小してから配置
  • 入稿時はZIP圧縮して送信

注意点2:埋め込んだ画像の編集

埋め込んだ画像を後から編集したい場合は、以下の手順で行います。

  1. 埋め込み画像を選択
  2. リンクパネルメニューから「埋め込みを解除」を選択
  3. 保存先を指定して画像を書き出し
  4. 書き出した画像をPhotoshopなどで編集
  5. 再度配置して埋め込み

よくあるトラブルと解決策

トラブル1:リンク切れエラーが出る

原因:元の画像ファイルを移動・削除・名前変更した

解決策:リンクパネルで「リンクの再設定」を選択し、画像ファイルを再指定。その後、埋め込みを行う。

トラブル2:印刷結果が粗い・ぼやける

原因:低解像度の画像を使用している

解決策:印刷用は350dpi以上の画像を使用。Webからダウンロードした画像(72dpi)は印刷には不向き。

トラブル3:色が変わって印刷される

原因:RGB画像を埋め込んでいる

解決策:印刷用画像は事前にCMYKモードに変換してから配置・埋め込み。

埋め込み確認の次にやること

ここまで終われば、リンク切れの事故はかなり減らせます。次は商品ごとのサイズ・塗り足し・価格を固める段階です。埋め込み確認の勢いのまま、入稿条件まで決めてしまう方が手戻りが少なくなります。

1

テンプレートを開く

サイズと塗り足しを最初に固定して、入稿の土台を合わせます。

2

作る商品を決める

チラシ、名刺、チケットなど、完成形に近い商品ページを見て仕様を絞ります。

3

価格と条件を確認する

枚数や納期で迷いやすいところを先に確認し、入稿後の行き違いを防ぎます。

ここから次へ進む

テンプレートを開いて、商品と価格を確認する

埋め込み確認まで終わったら、そのままサイズ合わせと商品選定まで進めると、再入稿の原因をまとめて潰せます。

よくある質問(FAQ)

Illustratorで画像を埋め込むとはどういう意味ですか?
画像を埋め込むとは、外部の画像ファイルをAIファイルの中に完全に取り込むことです。埋め込むことで、元の画像ファイルがなくても正しく表示・印刷できるようになります。入稿時のリンク切れトラブルを防げます。
リンク画像と埋め込み画像の違いは?
リンク画像は外部ファイルを参照している状態で、元ファイルを移動・削除するとリンク切れが発生します。埋め込み画像はAIファイル内に画像データが含まれるため、元ファイルがなくても表示されます。印刷入稿時は埋め込みが推奨されます。
画像を一括で埋め込む方法は?
リンクパネルを開き、埋め込みたい画像をすべて選択(Ctrl/Cmd+クリックまたはShift+クリック)してから、パネルメニューの「画像を埋め込み」を選択します。これで複数の画像を一度に埋め込めます。
作業中からすべて埋め込んだ方がいいですか?
差し替えや再編集が多い制作中は、リンクのままでも構いません。印刷会社へ送る最終データにする段階で、リンク画像を埋め込むか、パッケージでリンク切れがない状態にしておくのが安全です。
埋め込み忘れを確認する方法は?
リンクパネル(ウィンドウ→リンク)を開いて確認します。リンク画像には右側に鎖のようなアイコンが表示され、埋め込み画像には四角いアイコンが表示されます。リンクパネルに何も表示されていなければ、すべて埋め込み済みです。

最後に確認

テンプレートと商品ページまで見て、入稿前の抜け漏れを止める

埋め込みだけ直しても、サイズ・塗り足し・色設定がずれると差し戻しになります。最後に商品仕様までつなげて確認します。

  • テンプレートでサイズと塗り足しを固定できます
  • 価格表から条件に合う商品を絞れます
  • 迷う仕様はお問い合わせから確認できます

この記事のあとにやること

  1. リンクパネルで鎖アイコンが残っていないか確認する
  2. 粗さが不安な画像は350dpi以上あるか見直す
  3. 色ズレが気になる画像はCMYKで作り直す
  4. テンプレートをダウンロードして、サイズと塗り足しを合わせる
  5. 価格表または商品ページへ進み、入稿条件を固める

ご不明な点はカスタマーサポートまでお気軽にお問い合わせ下さい