CD完パケ=「ぜんぶコミで納品」のこと
CD完パケは「CD完全パッケージ」の略。もともと音楽業界で「完全に仕上がった状態のパッケージ納品」を指す言葉で、音源マスター以降の面倒をぜんぶ印刷業者側に任せる方式です。
もう少し具体的にいうと、次のものがひとつのまとまりで届きます。
- CDプレス(スタンパー製作・ディスク成形)
- CD盤面への印刷
- ジャケット(表・裏・帯)の印刷
- プラケース(ジュエルケース)
- 組み立て・収縮包装(シュリンク)
到着した段ボールを開けたら、即売会や店頭にそのまま並べられる。これがCD完パケの強みです。自分で印刷屋とプレス屋を別々に手配して、届いた印刷物とディスクを自宅で詰めて……という手間が一切いりません。
シンプルパックと完全パック、どう違う?
多くの印刷業者では、CD完パケを2種類のグレードで用意しています。アイリィデザインも例外ではなく、シンプルパックと完全パックの2構成です。
シンプルパック(49,800円〜/100セット)
表ジャケットだけの割り切り構成。裏ジャケットと帯がないぶん料金を抑えられます。
- CDプレス+盤面印刷
- 表ジャケット(1枚もの/中折り/三つ折り/観音折りから選択)
- プラケース+シュリンク包装
※ 身内配布・サンプル盤・同人音楽の頒布用に向いています
完全パック(69,800円〜/100セット)
表ジャケ+裏ジャケット(バックインレイ)+帯までそろった本格仕様。店頭に並べても違和感のない完成度です。
- CDプレス+盤面印刷
- 表ジャケット+裏ジャケット(バックインレイ)+帯
- プラケース+シュリンク包装
※ 流通盤・物販・委託販売・1stアルバムリリースに向いています
料金はこう決まる — 5つの変数
CD完パケの料金は、次の5つの組み合わせで決まります。業者の見積もりシートはだいたいこの構造です。
| パック種別 | シンプル or 完全 |
| ジャケットのページ数 | 2P(1枚もの)/4P(中折り)/6P(三つ折り)/8P(観音折り) |
| 色数 | 表フルカラー×裏モノクロ or 表裏フルカラー |
| 数量 | 100セット〜2,000セット(多くの業者は100セット単位) |
| 納期(プレス工場) | 国内プレス14営業日 / 国外プレス24〜27営業日 |
納期の項目が意外と重要で、同じ数量でも国外プレスを選ぶと100〜500セットの小ロット範囲で料金が大きく下がります。「少ない枚数を安く作りたい」場合は国外プレスを選ぶのが定石です。ただし600セット以上だと国内プレスのほうが単価が安くなるので、国内と海外の違いは別記事で整理しています。
注文から納品までの流れ
- 見積もり:パック種別・ページ数・色数・数量・納期を決めて料金を確定。アイリィデザインだと料金シミュレーターでその場で金額が出ます。
- デザイン / 入稿:自分で作ったデータを入稿するか、業者にデザイン制作から頼むかを選びます。データがなくても大丈夫、プロに丸投げもできます。
- 音源マスター準備:CD-DAの規格に合うWAV(16bit/44.1kHz)で用意。マスタリング済みの最終形をマスターCD-Rまたはデータで送ります。
- プレス・製造:スタンパー(金型)を作ってディスクを量産。並行してジャケット印刷も進行。
- 組み立て・包装・納品:ケース詰めとシュリンク包装まで業者が担当。段ボールで届きます。
よくある質問
Q. 最小ロットは?
多くの業者で100セットが最小単位です。それ以下の数量だと、プレスではなくCD-Rコピー(デュプリケーション)に切り替えたほうが単価が合います。
Q. 音源マスターの形式は?
CD-DA規格のWAV(16bit/44.1kHz)が基本。曲間・インデックスまで指定したい場合はDDPファイルを使うこともあります。詳細はCDジャケット単品印刷ページのそばにある注文ガイドを参照してください。
Q. デザインから頼めますか?
可能です。アイリィデザインではベーシック5,000円、おまかせ13,000円でジャケット・盤面のデザインを制作します。写真や雰囲気の希望を送るだけで、ゼロから形にできます。
まとめ
- CD完パケは「プレス+盤面+ジャケット+ケース+包装」をひとまとめにした納品方式
- シンプルパックは表ジャケのみ、完全パックは表+裏+帯付き
- 料金はパック種別・ページ数・色数・数量・納期で決まる
- 小ロット(100〜500)は国外プレス、大ロットは国内プレスが定石
- デザインから丸投げできる業者なら、データ作成の手間もゼロにできる