100セットから本当に作れる
CDプレス完パケは、多くの業者で100セットが最小ロットです。「プレスは1,000枚からじゃないの?」と誤解されがちですが、それは10〜15年前の話。現在はスタンパー代が吸収できる範囲で小ロット受注が成立しています。
同人音楽・インディーズで多い数量は、だいたいこの3パターンに収まります。
- 100セット:M3やコミケの初出展、デモ盤、バンドの物販スタート
- 200〜300セット:2回目以降の頒布、ツアー物販
- 500セット:流通委託、ライブハウスでの常備販売
小ロットの料金目安(アイリィデザイン税込価格)
シンプルパック(表ジャケのみ)と完全パック(表+裏+帯)を、100〜500セットで並べました。表フルカラー裏モノクロ構成・国外プレスの料金です。
シンプルパック 2ページ(1枚もの)
| 数量 | 総額(税込) | 1セット単価 |
|---|---|---|
| 100セット | ¥49,800 | ¥498 |
| 200セット | ¥64,800 | ¥324 |
| 300セット | ¥79,800 | ¥266 |
| 500セット | ¥99,800 | ¥200 |
完全パック 4ページ(中折り)
| 数量 | 総額(税込) | 1セット単価 |
|---|---|---|
| 100セット | ¥77,600 | ¥776 |
| 200セット | ¥87,900 | ¥440 |
| 300セット | ¥97,200 | ¥324 |
| 500セット | ¥115,800 | ¥232 |
※ すべて国外プレス・表フルカラー裏モノクロでの目安。ページ数・色数・納期で変動します。正確な料金は 料金シミュレーター でご確認ください。
単価は300セットで急にこなれる
上の表を見ると、100セットと200セットで単価が大きく違うのがわかると思います。シンプルパック2Pだと100セット498円 → 200セット324円 → 300セット266円と、倍の数量にすると単価は6割くらいまで落ちます。
これは固定費(スタンパー代・刷版代・組立セットアップ)が分散されるためで、プレス業界の宿命です。「とりあえず100セットから試したい」場合はそのままでOKですが、頒布ペースがある程度見込めるなら300セット一気に作ったほうが圧倒的にお得です。
国外プレスを使うと小ロットがもっと安くなる
アイリィデザインでは、100〜500セットの小ロット範囲で国外プレスが選択できます。納期は24〜27営業日とやや長めになる代わりに、料金が大きく下がります。
具体例として、シンプルパック2P 100セットの場合:
- 国内プレス(14営業日):税込 97,800円
- 国外プレス(24営業日):税込 49,800円
差額は約48,000円。イベントまで1カ月以上余裕があるなら国外プレス一択です。ただし600セット以上では国内プレスのほうが単価が安くなる逆転が起きるので、詳細はCDプレス 国内と海外の違いで解説しています。
小ロットならではの注意点
1. 在庫の置き場を先に考える
100セットでも段ボール2〜3箱分。手元に置くと想像以上にスペースを取ります。イベント当日に会場に送るなら問題ないですが、自宅に置く場合は事前に置き場を確保しておいてください。
2. 頒布価格の相場を下回らない
同人音楽のCDは500〜1,500円が相場。原価を割り込む価格設定は続きません。上の表の単価を参考に、原価の2〜3倍を目安に頒布価格を決めるのがサステナブルです。
3. 入稿テンプレートを必ず使う
「手元のPhotoshopで適当に作ったデータ」で入稿すると、ほぼ確実に差し戻しが発生します。Illustrator用のテンプレートを使って作業してください。アイリィデザインのテンプレートダウンロードページに2P / 4P / 6P / 8Pすべてそろっています。
4. イベント頒布は1.5倍の余裕を
国内14営業日 + 入稿修正1〜2回 = 実質1カ月。国外24営業日 + 修正 = 実質1.5カ月。この期間を逆算してスタートを切ってください。
まとめ
- CDプレス完パケは100セットから、多くの業者で小ロット対応
- 100 → 300セットで単価は約半分まで落ちる
- 小ロットは国外プレスを使うと料金が大きく下がる(余裕があれば)
- 在庫・頒布価格・入稿スケジュールは事前に詰めておく