印刷したチラシやパンフレットに、意図しない白い線が入っていた経験はありませんか。モニター上では見えなかったはずの白い隙間が、実際の印刷物には現れてしまう。このトラブルは「白ケイ」と呼ばれ、データ作成時の設定ミスが原因で発生します。本記事では、印刷に白い線が入る原因を掘り下げ、具体的な対策方法を解説していきます。
技術記事の主導線
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白い線が入る主な原因
印刷物に白い線が入る原因は、印刷工程の特性とデータ作成時の設定に関係しています。印刷ではCMYK4色のインクを使って色を再現しますが、印刷機の精度には限界があり、各色版に微細なズレ(見当ズレ)が発生することがあります。このズレは通常0.1mm程度ですが、オブジェクトが隣接している場合、わずかな隙間でも紙の白地が見えてしまいます。
また、IllustratorやPhotoshopでデザインする際、画面上では問題なく見えても、実際の印刷では色が完全に重なっていないケースがあります。RGBモニターとCMYK印刷では発色の仕組みが異なるため、モニターと印刷物で色が違う現象と同様に、見え方のギャップが生じやすいのです。
オブジェクト間の隙間
デザインソフトでオブジェクトを配置する際、見た目では隙間がなくても、実際には微細な隙間が存在していることがあります。Illustratorでパスを描いたとき、アンカーポイントの位置がわずかにずれていると、隣接するオブジェクトとの間に空間ができてしまいます。この隙間は印刷時に白い線として現れます。
対策としては、オブジェクト同士を0.3mm程度重ね合わせる「オーバーラップ」を設定することが有効です。Illustratorの「パスファインダー」パネルで「合体」や「前面オブジェクトで型抜き」を活用すれば、隙間のない状態にできます。また、背景に大きな色面を敷いてからオブジェクトを配置する方法も、隙間を目立たなくする手段の一つです。
オーバープリント設定ミス
オーバープリントとは、印刷時に下の色の上から別の色を重ねて刷る設定のことです。通常、上のオブジェクトは下のオブジェクトを「ノックアウト(抜き)」しますが、オーバープリントを有効にすると、下の色を残したまま上から色を乗せます。黒い文字を写真の上に配置する場合など、見当ズレによる白い縁取りを防ぐために使われます。
ただし、白や薄い色のオブジェクトにオーバープリントを設定すると問題が起こります。白は「インクを塗らない」状態を指すため、オーバープリントがオンになっていると下の色がそのまま見えてしまい、白いはずの部分が消えてしまいます。Illustratorの「属性」パネルでオーバープリントの設定を確認し、白や明るい色に誤って設定されていないかチェックしてください。
塗り足し不足
塗り足し(ブリード)とは、仕上がりサイズの外側に3mm程度余分にデザインを延長する領域です。印刷後に断裁する際、0.5mm〜1mm程度のズレが生じる可能性があるため、端まで色を入れたい場合は塗り足しを設けます。塗り足しがないと、断裁時のズレで仕上がり線の内側に白い紙の地が見えてしまいます。
A4サイズ(210mm×297mm)の印刷物であれば、塗り足しを含めたデータサイズは216mm×303mmになります。背景色や写真は仕上がり線を越えて塗り足し領域まで延長し、文字やロゴなど切れては困る要素は仕上がり線から3mm以上内側に配置しましょう。詳しくは印刷で文字が切れるトラブル対策をご覧ください。
データ作成時の注意点
白い線トラブルを防ぐために、データ作成時に確認すべきポイントをまとめます。
1. 塗り足しを3mm確保する
Illustratorなら「ファイル」→「ドキュメント設定」で裁ち落としを3mmに設定します。新規ドキュメント作成時に設定しておくと安心です。
2. オブジェクトを重ねる
隣接する異なる色のオブジェクトは、0.3mm程度重ね合わせます。パスファインダーで結合するか、片方のオブジェクトを少し拡大して重なりを作ってください。
3. オーバープリント設定を確認する
「表示」メニューから「オーバープリントプレビュー」を有効にして、印刷結果をシミュレーションします。白いオブジェクトが消えていないか、意図しない色の混合がないかを確認しましょう。
4. PDF書き出し設定を正しく行う
IllustratorからPDFを書き出す際は「PDF/X-1a」形式を選び、トンボと塗り足しを含めて保存します。印刷会社のテンプレートを使用すれば、設定ミスを防げます。
まとめ
印刷に白い線が入る主な原因は、オブジェクト間の隙間、オーバープリント設定のミス、塗り足し不足の3つです。いずれもデータ作成時の設定を見直すことで防げるトラブルです。
隣接するオブジェクトは少し重ねて配置し、白いオブジェクトにオーバープリントが設定されていないかを確認してください。塗り足しは仕上がり線から3mm外側まで確保し、PDF書き出し時にはトンボを含めることを忘れずに。不明点があれば、入稿前にお気軽にご相談ください。当店ではデータの事前チェックを無料で行っています。
次の行動
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