入稿データの不備は印刷トラブルの大半を占めます。「知っていれば防げた」ケースがほとんどですが、テキストの説明だけではピンとこないことも多いもの。
このページでは、実際によくある7つのNG事例をOK/NG比較の図解つきで紹介します。各事例の末尾に、防ぐためのチェックポイントへのリンクを付けています。
失敗を未然に防ぐ
入稿前チェックリストで10項目を確認
この事例集で見た失敗を防ぐための具体的なチェック手順をまとめています。
- 10項目のチェックリストで入稿ミスを防げます
- 不安な項目はデータ変換オプションで対応可能
- テンプレートを使えば設定ミスを根本から防げます
NG事例一覧
塗り足しなし → 白フチが出る
背景色や写真が紙面の端まであるデザインで、仕上がりサイズぴったりでデータを作ったケース。断裁機には0.5〜1mm程度のズレが生じるため、塗り足しがないと端に白い隙間が出ます。名刺やチラシなど背景がベタ色のデザインで特に目立ちます。
上下左右3mm余分にデザインを伸ばす。Illustratorなら「ドキュメント設定 → 裁ち落とし → 3mm」で設定します。
RGB入稿 → 色がくすむ
Webデザインで使ったRGBデータをそのまま印刷に回したケース。画面上の鮮やかな蛍光グリーンやビビッドなブルーが、印刷ではくすんだ緑やダークブルーに変わります。CMYKでは表現できない色域があるためです。
入稿前にCMYKに変換し、画面上で色味を確認してから入稿します。当社のデータ変換オプションでもRGB→CMYK変換に対応しています。
解像度不足 → 写真がギザギザ
Webサイトからダウンロードした72dpiの画像をそのまま配置したケース。パソコン画面では問題なく見えても、印刷するとモザイク状にぼやけます。スマホで撮った写真も、小さいまま拡大配置すると同じ現象が起きます。
配置する実寸で300dpi以上あるかを確認します。元画像の解像度が足りない場合は、高解像度の素材を用意し直す必要があります。
フォント未アウトライン → 文字化け
テキストデータがフォント情報として残っている状態で入稿。印刷会社のPCに同じフォントがない場合、別のフォントに置き換わり、文字の形・サイズ・行間が崩れます。レイアウトが完全に壊れることもあります。
Illustratorで「書式 → アウトラインを作成」を実行。アウトライン化前のバックアップファイルを必ず残してください。PDF入稿の場合は「フォントの埋め込み」でも代用可能です。
リッチブラック過多 → 裏移り・波打ち
広い面積の黒ベタを「より深い黒」にしようとCMYKすべてを100%に設定(合計400%)。CMYK合計が350%を超えるとインクが乾かず、裏面にインクが付着(裏移り)したり、用紙が波打ちます。
リッチブラックはC60/M40/Y40/K100(合計240%)程度に抑えます。Illustratorの「分版プレビュー」でインク総量を確認してください。
画像リンク切れ → ×マーク印刷
Illustratorで画像を「リンク」で配置した状態のまま、AIファイルだけを入稿。元画像のファイルが添付されていないため、画像が表示されず×マークや低解像度のプレビューのまま印刷されます。
「リンク」パネルで画像を選択し「画像を埋め込み」を実行するか、元画像ファイルをAIファイルと一緒にZIPで送ります。
文字が断裁線ギリギリ → 文字切れ
仕上がり線(断裁線)のギリギリに電話番号やURLなどの重要な文字を配置。断裁のズレで文字の端が切れ、印刷物として使い物にならなくなります。1文字でも欠ければ連絡先が機能しません。
仕上がり線から内側3mm以上にガイド線を引き、切れてほしくない文字やロゴをその内側に配置します。
よくある質問(FAQ)
印刷前にデータチェックを行い、不備があればご連絡します。そのまま印刷されることはありません。修正が必要な場合は、修正内容をお伝えした上で再入稿をお願いするか、データ変換オプションで当社が修正します。
データ変換オプションをご利用ください。RGB→CMYK変換、解像度調整、アウトライン化、塗り足し追加など、当社で対応します。まずはデータをお送りいただければ、対応可否と費用をお伝えします。
データの不安はアイリィデザインにお任せください
NG事例に心当たりがあっても大丈夫です。
入稿後のデータチェックやデータ変換オプションで、確実に印刷できる状態に仕上げます。
次の行動
失敗を防いで、安心して注文する
チェックリストで確認した後は、商品選択へ進めます。
- チェックリストで入稿ミスを防げます
- テンプレートで設定ミスを根本から解消
- 商品が決まったら価格を確認