印刷トラブル事例と予防策|失敗しないためのチェックリスト

印刷トラブル事例集

失敗から学ぶ注意点

印刷物が完成してから「思っていたのと違う」「間に合わない」と気づいても、すでに手遅れです。印刷トラブルの多くは事前のチェックで防げるものばかりですが、初めて印刷を依頼する方は何をチェックすべきか分からず、結果的にトラブルに遭遇してしまうケースが少なくありません。

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本記事では、印刷業界で数千件の案件を扱ってきた経験から、実際によく発生する印刷トラブルの事例と、それを未然に防ぐための具体的な予防策を詳しく解説します。このチェックリストを活用して、失敗のない印刷を実現しましょう。

データ不備による納期遅延

印刷トラブルで最も多いのが「データ不備による納期遅延」です。印刷会社にデータを入稿した後、データチェックで不備が見つかり、修正と再入稿を繰り返すうちに納期に間に合わなくなるというケースです。

よくあるデータ不備は以下の通りです。まず「解像度不足」で、Web用に作った画像(72dpi)をそのまま使ってしまうケース。印刷には最低300dpi以上が必要で、これを下回ると仕上がりがぼやけてしまいます。特に写真やロゴを拡大配置した場合、解像度不足が顕著に現れます。

次に「塗り足しなし」のデータ。印刷物は裁断時に微妙なズレが生じるため、仕上がりサイズより3mm大きく(上下左右各3mm)デザインを作る必要があります。塗り足しがないと、白い余白が出たり、背景色が途切れたりします。

さらに「フォントの埋め込みなし」も頻発するトラブルです。PDFに変換する際、フォントを埋め込まないと、印刷会社のPCで開いた際に別のフォントに置き換わってしまい、レイアウトが崩れます。必ずフォントを埋め込む設定でPDF保存しましょう。印刷データ不備を防ぐチェックリストも併せてご確認ください。

予防策としては、入稿前に印刷会社が提供する「データ作成ガイド」を必ず確認することです。ほとんどの印刷会社が推奨設定を公開しているため、それに従ってデータを作成すれば不備を大幅に減らせます。また、余裕を持った納期設定も重要です。データ修正に2〜3日かかることを想定し、イベントや配布日の1週間以上前に入稿しましょう。

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色味の違いトラブル

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「モニターで見た色と印刷された色が全然違う」というトラブルも非常に多く発生します。特に初めて印刷を依頼する方は、この色の差に驚くことが多いでしょう。

原因は主に2つあります。1つ目は「RGBとCMYKの色域の違い」です。モニターはRGB(光の三原色)で色を表現し、印刷はCMYK(インクの四原色)で色を表現します。RGBの方が表現できる色域が広いため、特に鮮やかな青や緑、蛍光色はCMYKでは再現できず、くすんだ色になります。

2つ目は「モニターのキャリブレーション不足」です。モニターは使用環境や経年劣化で色が変わってしまうため、定期的な色調整(キャリブレーション)が必要です。調整されていないモニターで確認すると、実際の印刷色と大きく異なって見えることがあります。

予防策としては、まずデータ作成の段階から「CMYKモード」で作業することです。PhotoshopやIllustratorでは最初からCMYKモードを選択し、色の配置もCMYK数値で指定しましょう。RGBで作成したデータを後からCMYKに変換すると、色が大きく変わってしまいます。

また、色校正(本印刷前の色確認用サンプル)を依頼することも有効です。追加費用はかかりますが、重要な印刷物や大量印刷の場合は色校正を取ることで、色味のトラブルを防げます。特に企業ロゴやブランドカラーを使う場合は必須です。RGBとCMYKの違いについて詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

文字切れ・画像切れ

印刷物を受け取ったら「重要な文字が切れている」「写真の端が欠けている」というトラブルも頻発します。これは「裁ち落とし」と「文字切れ」の理解不足が原因です。

印刷物は大きな用紙に複数面付けして印刷し、後から裁断して仕上げます。この裁断時に0.5〜1mm程度のズレが生じるのは避けられません。そのため、仕上がり位置のギリギリに文字や重要な要素を配置すると、裁断ズレで切れてしまうリスクがあります。

印刷業界では「仕上がりサイズから内側3mm以内には重要な情報を配置しない」というルールがあります。この3mmの領域を「文字切れライン」と呼びます。電話番号、住所、QRコードなど、切れてしまうと困る要素は必ずこのラインより内側に配置しましょう。

一方、背景やベタ塗り部分は仕上がりサイズより外側3mm(塗り足しエリア)まで伸ばす必要があります。これを怠ると、裁断ズレで白い余白が出てしまいます。つまり、重要な要素は「内側3mmより内側」、背景は「外側3mmまで伸ばす」という2つのルールを守ることが大切です。

予防策としては、デザインソフトでガイドラインを設定することです。IllustratorやInDesignでは「トンボ」を作成すると、仕上がりラインと塗り足しライン、文字切れラインが自動で表示されます。このガイドラインを常に表示しながら作業することで、切れのトラブルを防げます。

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用紙選択ミス

「届いたチラシがペラペラで安っぽい」「名刺が薄すぎて折れてしまう」といった用紙選択のミスも多いトラブルです。用紙の種類と厚さは印刷物の質感や耐久性を大きく左右するため、用途に合わせた適切な選択が必要です。

用紙には大きく分けて「コート紙」「マットコート紙」「上質紙」の3種類があります。コート紙は表面に光沢があり、写真やカラー印刷がきれいに出ます。チラシやパンフレットに最適です。マットコート紙は光沢を抑えた用紙で、落ち着いた高級感があり、文字も読みやすいためカタログや名刺に向いています。上質紙は非塗工紙でマットな質感があり、書き込みができるため伝票やアンケート用紙に最適です。

用紙の厚さは「kg」で表記されます。一般的なコピー用紙は64kg程度で、チラシは90kg〜135kg、名刺は180kg〜220kgが標準です。数字が大きいほど厚く、しっかりした印象になりますが、郵送コストや折りやすさも考慮して選ぶ必要があります。

よくある失敗例として、高級感を出そうと名刺に薄い用紙(110kg)を選んでしまい、ペラペラで安っぽくなるケースや、逆に折込チラシに厚すぎる用紙(180kg)を選んで折りにくく、配布時に苦労するケースがあります。用途に合った標準的な厚さを選ぶことが失敗を防ぐポイントです。

予防策としては、印刷会社に「用紙サンプル」を請求することです。多くの印刷会社が無料で用紙サンプルを提供しており、実際に手に取って厚さや質感を確認できます。特に初めての印刷物や重要な案件では、必ずサンプルを取り寄せて確認しましょう。印刷用紙の選び方も参考にしてください。

部数間違い

「1,000部頼んだつもりが100部しか届かない」「逆に多すぎて保管場所に困る」といった部数間違いのトラブルも意外と多く発生します。特にWebフォームでの発注時に、桁を間違えたり、単位を勘違いしたりするケースが見られます。

部数間違いの原因は主に「発注時の入力ミス」と「必要部数の見積もりミス」の2つです。発注フォームで「1000」と入力すべきところを「100」と入力してしまったり、「1箱=100部」という記載を見落として「10箱」と入力して1,000部届いてしまったりします。

また、必要部数を正確に見積もれていないケースもあります。例えば「来店客に配るから1日100人として1ヶ月で3,000部」と計算したものの、実際には配布率が50%で、結果的に1,500部余ってしまうといったケースです。逆に、予想以上に反響があって足りなくなり、追加発注で割高になることもあります。

予防策としては、発注確定前に必ず「確認メール」や「発注確認画面」で部数を再確認することです。特に桁数が多い場合(1,000や10,000など)は、カンマの位置も含めて慎重にチェックしましょう。また、印刷会社からの見積書や注文確認書も必ず確認し、不明点があれば電話で直接確認することをおすすめします。

必要部数の見積もりについては、過去の配布実績がない場合は少なめにスタートし、反響を見て追加発注する方が無駄がありません。ただし、追加発注は単価が高くなるため、大量配布が確実な場合は初回から必要量を発注する方がコストを抑えられます。小ロット印刷のメリットも参考にしてください。

まとめ

印刷トラブルを防ぐためのチェックリストをまとめます。

  • データ不備対策:解像度300dpi以上、塗り足し3mm、フォント埋め込みを確認
  • 色味対策:CMYKモードで作成し、重要案件は色校正を依頼
  • 文字切れ対策:仕上がりサイズから内側3mm以内に重要情報を配置しない
  • 用紙選択対策:必ず用紙サンプルを取り寄せて確認する
  • 部数間違い対策:発注確認画面で部数を再確認し、見積書も必ずチェック
  • 納期対策:余裕を持って1週間以上前に入稿する

このチェックリストを活用して、トラブルのない印刷を実現しましょう。不安な点があれば、お気軽にご相談ください。

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