デザイン ジャンル別 写真・配色

CDジャケットデザインのコツ

ジャンル別のレイアウト術、配色パターン、フォント選び、写真の配置方法など、印象的なジャケットを作るための具体的なポイントをまとめました。

CDジャケットは120×120mmの正方形。この限られたスペースの中で、音楽の世界観を伝えるデザインが求められます。「どんな配色にすればいいのか」「フォントはどれを使うべきか」「写真はどう配置するか」――お客さんからよく聞かれる疑問に、印刷のプロの視点で答えていきます。

各パーツのサイズを確認したい方は「CDジャケットサイズ・テンプレート規格一覧」をどうぞ。自主制作CDの印刷手順は「自主制作CDの印刷ガイド」でまとめています。

ジャンル別デザインの傾向

音楽ジャンルによって、ジャケットに求められる雰囲気はまったく違います。自分の音楽に近いジャンルの定番を押さえたうえで、オリジナリティを足していくのが近道です。

ロック
ロック・パンク
コントラストの強い配色、大胆なタイポグラフィ、モノクロ写真が定番。グランジテクスチャを重ねると雰囲気が出ます。黒×赤、黒×白の組み合わせが王道。
ポップ
ポップス・J-POP
明るく鮮やかな色使い。アーティスト写真を大きく配置し、ファンに訴求するデザインが主流。パステルカラーや白ベースも人気です。
ジャズ
ジャズ・クラシック
シンプルで上品なレイアウト。余白を活かした構図と、セリフ体フォントが雰囲気を演出。ブルーノート系のモノトーン写真も定番です。
電子音楽
エレクトロニカ
抽象的なグラフィック、グラデーション、幾何学模様が特徴。ネオンカラーやダークトーンで未来的な雰囲気を出すケースが多い。

配色パターンの具体例

CDジャケットの印象は、配色で7割決まるといっても過言ではありません。ジャンル別の定番配色パターンを紹介します。

ジャンル メインカラー サブカラー 印象
ロック ブラック ディープレッド 力強い、攻撃的
ポップス ホワイト パステルピンク 明るい、親しみやすい
ジャズ ダークネイビー ゴールド 上品、大人っぽい
エレクトロニカ ブラック シアン 未来的、クール
アコースティック ナチュラルベージュ カーキグリーン 温かみ、ナチュラル
CMYKで再現できない色に注意。画面で見たネオンカラーは印刷すると沈みます。特にRGBの鮮やかな青・緑・ピンクは、CMYKプレビューで事前に確認を。

フォント選びのポイント

タイトルとアーティスト名は一目で読めるサイズと書体を選びましょう。CDジャケットは120mm角と小さいため、文字の可読性は特に大切です。

サンセリフ体
Helvetica、Futura、源ノ角ゴシックなど。モダンでクリーンな印象。ポップス、エレクトロニカ、ヒップホップに合います。
セリフ体
Garamond、Times、游明朝体など。クラシカルで上品。ジャズ、クラシック、バラードに最適。
手書き風
個性を出すのに効果的。フォーク、弾き語り系に人気。ただし読みにくいフォントは避ける。タイトルのみに使うのがおすすめ。
太字・装飾体
Impact、Blackなどの極太書体。ロック、パンクの攻撃的な雰囲気に。文字自体をグラフィック要素として使う場合に有効。

フォントサイズの目安

  • アルバムタイトル:20pt以上(ジャケットの主役)
  • アーティスト名:14~18pt(タイトルより一回り小さく)
  • 帯のキャッチコピー:6pt以上(帯は30mm幅なので小さくなりがち)
  • バックインレイの曲名:8~10pt(読みやすさ優先)

写真配置のテクニック

CDジャケットでは写真の使い方がデザインの印象を大きく左右します。120mm角の正方形を活かした配置パターンを紹介します。

全面配置
写真をジャケット全面に敷き詰めるパターン。インパクト重視。アーティスト写真や風景写真向き。文字は写真の上に白抜きまたは半透明の帯を置いて配置。
上下分割
上半分に写真、下半分にテキスト領域。情報量が多いときに便利。写真とテキストが干渉しないのでバランスが取りやすい。
中央配置+余白
中央に円形や矩形でトリミングした写真を置き、周囲に余白を残す。ジャズ・クラシック系で人気の上品な配置。余白の色で雰囲気がガラリと変わる。
コラージュ
複数の写真やグラフィック素材を重ねるパターン。同人・インディーズで個性を出したいときに有効。統一感のある色味で整えるのがコツ。
スマートフォンの写真でも解像度は十分(350dpi以上)。ただし、暗い場所で撮った写真はノイズが多く印刷で粗さが目立ちます。明るい場所で撮影した写真を使うのが無難です。

レイアウトの基本

CDジャケットは120×120mmの正方形です。視覚的な重心を意識し、アーティスト名→アルバムタイトル→ビジュアルの優先順位で配置しましょう。

レイアウトで気をつけること

  • 仕上がり線から3mm以上内側に重要な要素を配置する(断裁ズレ対策)
  • 情報を詰め込みすぎない。120mm角は想像以上に狭い
  • タイトルとアーティスト名のサイズ差をつけてメリハリを出す
  • レーベルロゴやバーコード用のスペースを忘れない

バックインレイ(151×118mm)には曲目リストとバーコードスペースを忘れずに。背表紙部分は幅6.5mmと細いため、文字を入れる場合は縦書き1行が限界です。サイズの詳細は「サイズ・テンプレート規格一覧」で確認できます。

用紙の種類でデザインの印象が変わる

同じデザインデータでも、用紙が変わると仕上がりの印象がまったく違います。デザインの方向性に合わせて用紙を選ぶのが正解です。

光沢あり
コート紙
表面にツヤがあり、写真の発色が鮮やか。ポップス、アイドル、アニメ系CDに多い。写真メインのデザインに最適。
しっとり
マットコート紙
ツヤを抑えたしっとりした質感。落ち着いた雰囲気のデザインに。ロック、ジャズ、アコースティック系に人気。文字の読みやすさも良好。

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よくあるご質問

ジャケットデザインの入稿形式は?
Adobe Illustrator(.ai)を推奨しています。Photoshop(.psd)やPDF形式にも対応。フォントはアウトライン化し、カラーモードはCMYKで作成してください。
CMYKとRGBの違いは?
印刷ではCMYKカラーを使用します。RGBで作成したデータは変換時に色味が変わる場合があります。特にネオンカラーや蛍光色はCMYKでは再現できないため、最初からCMYKで制作してください。
フォントに制限はありますか?
フォントの種類に制限はありません。ただし、入稿時にはフォントをアウトライン化(テキストをパスに変換)する必要があります。アウトライン化を忘れると、印刷側の環境にフォントがなく文字化けする原因になります。
写真の解像度はどのくらい必要ですか?
350dpi以上を推奨しています。CDジャケットは120×120mmと小さいため、解像度が低いと粗さが目立ちやすくなります。スマートフォンで撮影した写真は解像度が十分なことが多いですが、SNSからダウンロードした画像は圧縮されているので使用を避けてください。
デザインのテンプレートはありますか?
はい。アイリィデザインではIllustrator形式の無料テンプレートを用意しています。塗り足し・トンボ・ガイド線があらかじめ設定されているため、サイズミスを防げます。テンプレートページからダウンロードできます。
バックインレイのデザインで気をつけることは?
バックインレイは151×118mmと横長です。曲目リスト、バーコードスペース、背表紙(6.5mm幅)の3つを忘れずに配置してください。背表紙にはアーティスト名とアルバムタイトルを入れるのが一般的です。
紙の種類でデザインの印象は変わりますか?
大きく変わります。コート紙はツヤがあり写真が鮮やかに仕上がります。マットコート紙はしっとりした質感で落ち着いた雰囲気に。ロック・パンクにはマットコート、ポップスにはコート紙が合うケースが多いです。

ご不明な点はカスタマーサポートまでお気軽にお問い合わせ下さい