ライブや展示会のチケットにQRコードを印刷しておけば、受付でスマホをかざすだけで入場確認が終わります。紙チケットの「手に残る」よさと、電子管理の「速い・正確」を両立できるのがQRコード付きチケットの強みです。
この記事では、QRコード付き紙チケットの作り方を3つの方法で紹介し、印刷で失敗しないためのサイズ・配置・色の注意点、そして入場管理システムとの連携方法まで、実務で必要な情報をまとめています。
QRコード付きチケットとは?紙と電子の「いいとこ取り」
QRコード付きチケットとは、紙のチケットにQRコード(二次元バーコード)を印刷したものです。来場者はチケットを手に持って入場し、受付スタッフがスマホやタブレットでQRコードを読み取って本人確認・入場記録を行います。
完全電子チケット(スマホ画面提示)だと「スマホの充電切れ」「アプリの操作に手間取る」といったトラブルが起きがちです。一方、紙チケットだけだと受付でもぎるだけなので来場データが取れません。QRコード付き紙チケットなら、紙の確実さとデジタルの管理精度を両立できます。
| 比較項目 | 紙チケットのみ | 電子チケットのみ | QRコード付き紙チケット |
|---|---|---|---|
| 入場スピード | 速い(もぎるだけ) | やや遅い(アプリ起動) | 速い(かざすだけ) |
| 来場データ取得 | 不可 | 可能 | 可能 |
| 二重入場防止 | 難しい | 可能 | 可能 |
| 来場者の手間 | なし | アプリDL・充電必要 | なし |
| 記念・コレクション性 | 高い | なし | 高い |
QRコードをチケットに印刷する3つの方法
QRコード付きチケットの作り方は、大きく分けて3パターンあります。イベント規模や管理のレベルに合わせて選んでください。
方法1 — Illustrator / Canvaで画像として配置
最もシンプルな方法です。QRコード生成サイト(QRのススメ、QR Code Generatorなど)でPNG画像を作成し、デザインデータに貼り付けます。
手順:
- QRコード生成サイトでURLやテキストを入力し、PNG画像をダウンロード
- Illustrator(またはCanva)でチケットのデザインを開く
- QRコード画像を配置し、20mm角以上にサイズ調整
- 周囲にクワイエットゾーン(余白)を2mm以上確保
- スマホで読み取りテストを行い、入稿
方法2 — QRコード生成サービス+テンプレート
連番やチケットIDごとに異なるQRコードを一括生成し、テンプレートに流し込む方法です。Excelでチケット番号の一覧を作り、QRコード一括生成ツール(QR Code Monkey Bulk、Googleスプレッドシート+GASなど)で画像をまとめて出力します。
手順:
- Excelでチケット番号・URLリストを作成(例: https://example.com/ticket/001)
- QRコード一括生成ツールでPNG画像をまとめてダウンロード
- Illustratorの可変データ印刷機能(またはInDesignのデータ結合)でテンプレートに流し込み
- 全QRコードの読み取りテストを実施
- PDFで書き出して印刷入稿
数百枚〜数千枚のチケットを1枚ずつ異なるQRコードで印刷したい場合に向いています。印刷会社に可変データ印刷(バリアブル印刷)を依頼すれば、データ流し込みの手間も省けます。
方法3 — 入場管理システム連携(イベントレジスト・Peatix等)
イベント管理プラットフォームが発行するQRコード付きチケットPDFを、そのまま印刷用データとして使う方法です。チケット販売・QRコード発行・入場管理がワンストップで完結します。
| サービス名 | QRコード発行 | 入場管理アプリ | 紙チケットPDF出力 |
|---|---|---|---|
| イベントレジスト | 自動発行 | あり(無料) | 可能 |
| Peatix | 自動発行 | あり(無料) | 購入者がPDF保存 |
| tabor | 自動発行 | あり | 可能 |
| LivePocket | 自動発行 | あり | 購入者がPDF保存 |
システム連携の場合、QRコードのデザインやサイズはプラットフォーム側で決まるため、自由度は低くなります。デザインにこだわりたい場合は、プラットフォームからQRコードの値(URL)だけ取得し、方法2で自分のテンプレートに配置するのがおすすめです。
QRコードの印刷で失敗しないための4つの注意点
QRコードは「印刷したら読み取れなかった」が最も怖いミスです。以下の4点を守れば、まず失敗しません。
1. 最小サイズ — 15mm角以上、推奨は20mm角
QRコードが小さすぎるとスマホカメラで読み取れません。以下の表を目安にしてください。
| QRコードサイズ | 読み取りやすさ | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 15mm角 | 条件付きで可(短いURL) | 名刺・小型チケット |
| 20mm角(推奨) | ほぼ確実に読み取れる | 標準チケット・入場券 |
| 25mm角以上 | 暗所・遠距離でも安定 | 屋外イベント・大型チケット |
QRコードに埋め込む情報量が多いほどドットが細かくなり、大きなサイズが必要です。URLを短縮サービスで短くしておくと、QRコードのドット数が減って小さくても読み取りやすくなります。
2. クワイエットゾーン(余白)の確保
QRコードの周囲には最低2mm(4セル分)の余白が必要です。この余白を「クワイエットゾーン」と呼びます。余白が不足すると、QRリーダーがコードの境界を認識できず読み取りエラーになります。
3. 色の反転・低コントラスト厳禁
QRコードは「暗い色のドット+明るい背景」が原則です。以下のパターンは読み取りエラーの原因になります。
- NG: 白いQRコードを黒や暗い背景に配置(反転QR)
- NG: 薄いグレーやパステルカラーのQRコード
- NG: 写真や模様の上にQRコードを重ねる
- OK: 白地に黒のQRコード(最も確実)
- OK: 白地に濃紺・深緑などの濃い色
4. テスト読み取りの必須化
入稿前に必ず実際のスマホで読み取りテストを行ってください。パソコン画面上のQRコードは問題なく読めても、印刷後に読めないケースがあります。できれば印刷見本(校正紙)でもテストするのがベストです。
テスト時のチェックポイント:
- iPhone・Android両方でテストする(カメラ性能が異なる)
- 正しいURLに遷移するか確認する
- 斜めや少し離れた位置からでも読み取れるか確認する
- デザインをPDFに書き出した状態でテストする(画面上の見た目と印刷物は異なる)
QRコード+紙チケットの活用事例
QRコード付き紙チケットが特に効果を発揮するシーンを紹介します。
ライブ・コンサート
座席番号や入場ゲート情報をQRコードに埋め込み、入場時に自動で座席案内を表示。紙チケットは来場者がライブの記念品として保管できます。転売対策として、QRコード内のIDで購入者を照合する運用も可能です。
展示会・カンファレンス
参加者の入場時刻を自動記録し、セッションごとの出席率を集計。名刺交換の代わりにQRコードで参加者情報を交換する仕組みと組み合わせるケースも増えています。
飲食店・物産展の回数券
回数券の各券面にQRコードを印刷しておけば、使用済みチケットのデータがリアルタイムで分かります。残数管理や来店頻度の分析に活用できます。
学園祭・地域イベント
入場者数のカウントに紙チケット+QRコードを使えば、再入場管理も簡単です。無料配布のチケットでも、QRコードで来場者数を正確に把握できます。
まとめ — 当社のチケット印刷でQRコード対応するには
QRコード付きチケットを作るポイントをまとめます。
- 全枚同一QRコード → Illustrator/CanvaでQR画像を配置するだけ(方法1)
- 1枚ずつ異なるQRコード → 可変データ印刷を印刷会社に依頼(方法2)
- チケット販売+入場管理もセット → イベント管理サービスを利用(方法3)
- QRコードは20mm角以上、余白2mm以上、白地に黒が鉄則
- 入稿前にスマホ実機での読み取りテストを必ず行う
アイリィデザインでは、ナンバリング印刷・ミシン目加工に加え、可変データ印刷(バリアブル印刷)にも対応しています。1枚ごとに異なるQRコードを印刷したチケットも100枚からご注文いただけます。データの作り方が分からない場合は、お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
QRコードをチケットに印刷する最小サイズは?
QRコード付きチケットの入場管理はどうやるの?
QRコードの色は自由に変えられる?
1枚ずつ違うQRコードを印刷できる?
QRコード付きチケットの印刷なら「アイリィデザイン」
ナンバリング・ミシン目・可変データ印刷に対応。100枚から注文できます。
データの作り方が分からない場合も、お気軽にご相談ください。
お電話でのご相談: 052-684-5557(平日10:00-18:00)