オリジナル商品券・金券の作り方ガイド
【印刷会社が本音で解説】

2026年2月6日 金券・商品券

印刷会社で15年以上働いていると、「商品券を作りたいんですけど、何から始めればいいですか?」というご相談を本当によくいただきます。特に飲食店のオーナーさんや小売店の店長さんから。正直なところ、商品券って作るの難しそうに見えて、ポイントさえ押さえれば意外とシンプルなんです。

この記事では、私たちが日々の印刷業務で得た知識や、お客様の成功事例・失敗事例を踏まえて、オリジナル商品券の作り方を包み隠さずお伝えします。「ぶっちゃけ、どこにお金をかけるべき?」「この偽造防止対策って本当に必要?」そんな疑問にも、印刷会社の本音でお答えしていきます。

オリジナル商品券とは?その魅力

オリジナル商品券とは、自社の店舗やサービスでのみ使える独自の金券のことです。百貨店の商品券やギフトカードと違い、自分たちでデザインや金額、使用条件を自由に決められるのが最大の特徴です。

よくお客様から「商品券って大企業がやるものじゃないですか?」と聞かれますが、実はそんなことありません。むしろ小規模な店舗こそ、商品券の効果を実感しやすいんです。なぜなら、商品券を持っているお客様は「また来よう」と思ってくれるから。これ、リピート率に直結します。

印刷会社の本音

ぶっちゃけ、商品券って作るだけでは意味がありません。配り方や使ってもらうシーンまで考えないと、引き出しの奥で眠ったままになります。以前、500枚作って「全然使われない」と嘆いていたお客様がいましたが、話を聞くと「レジ横に置いているだけ」とのこと。それじゃ難しいですよね...。

商品券が効果的な業種

商品券はどんな業種でも使えますが、特に相性が良いのは以下の3業種です。それぞれの活用ポイントをご紹介します。

飲食店(レストラン・居酒屋・カフェ)

飲食店は商品券と最も相性が良い業種といっても過言ではありません。その理由は「ついで買い」が発生しやすいから。1,000円の商品券を使って2,000円食べるお客様、本当に多いです。

効果的な使い方:忘年会シーズンの幹事さんへのプレゼント、常連客への誕生日特典、新規オープン時の近隣へのポスティング。特に幹事さんへの商品券は、次回の宴会予約に直結するので費用対効果が抜群です。

あるラーメン店のお客様は、1杯無料券を「友達紹介特典」として配ったところ、3か月で新規客が2倍になったとおっしゃっていました。

小売店(アパレル・雑貨・食品)

小売店の場合、商品券は「お客様に選んでもらう」という特性を活かせます。何を贈ればいいかわからないギフト需要に応えられるんです。

効果的な使い方:母の日・父の日などのギフト需要、お歳暮・お中元の代替品、福袋の中身として。特にアパレルショップでは「サイズがわからないからプレゼントできない」という悩みを商品券が解決してくれます。

失敗談をひとつ。ある雑貨店さんが3,000円の商品券を作ったんですが、平均客単価が1,500円くらいのお店だったので、商品券がなかなか使われませんでした。金額設定は客単価に合わせることが大切です。

サービス業(エステ・美容院・整体)

サービス業の商品券は「体験をプレゼントする」というコンセプトで訴求できます。特にエステや美容院は、自分では行きにくいけど貰ったら嬉しい...というニーズにぴったりです。

効果的な使い方:回数券として販売、お試し施術券として新規集客、スタッフからお客様へのサプライズプレゼント。回数券は先払いなのでキャッシュフローの改善にも効果的です。

美容院のお客様で面白い事例があります。「カット+カラー無料券」を作って、お客様が友人を紹介してくれたらプレゼントする仕組みにしたところ、紹介客が月10人以上増えたそうです。

デザインのポイント

商品券のデザインで最も大切なのは、「お金っぽく見せること」「偽造されにくくすること」の2点です。この2つはある意味で矛盾していて、シンプルにするとお金っぽくなるけど偽造しやすい、複雑にすると偽造しにくいけど安っぽく見える...というジレンマがあります。

偽造防止のためのデザイン要素

正直なところ、500円や1,000円程度の商品券を偽造する人はほとんどいません。なぜなら、コンビニでカラーコピーするだけで100円以上かかりますし、バレるリスクを考えたら割に合わないからです。

とはいえ、対策を全くしないのも問題です。以下の対策を予算に応じて検討してください。

1
連番印刷

1枚ずつ異なる番号を印刷。発行管理の基本

+500円〜
2
箔押し加工

金・銀箔でコピー機では再現できない光沢

+3,000円〜
3
ホログラム

見る角度で色が変わる特殊シール

+5,000円〜
4
QRコード

固有URLで使用状況をオンライン管理

+1,000円〜

ぶっちゃけアドバイス

個人店で500〜3,000円程度の商品券なら、連番印刷だけで十分です。それ以上の対策は、1万円以上の高額券を作る場合や、チェーン店で大量発行する場合に検討してください。あと、意外と効果的なのが「特殊な紙を使う」こと。普通のコピー用紙と明らかに質感が違うだけで、偽造のハードルは上がります。

必要な記載事項

商品券に記載すべき項目をまとめました。法的に必須のものと、トラブル防止のために入れておきたいものがあります。

記載事項チェックリスト

  • 店舗名・会社名(発行者として必須)
  • 金額(額面)(一番目立つように大きく表示)
  • 有効期限(記載がないと永久に有効になるので注意)
  • 使用条件(お釣りの有無、1回の使用枚数制限など)
  • 発行者の連絡先(住所または電話番号)
  • 注意事項(払い戻し不可、再発行不可、盗難・紛失時の対応など)
  • 管理番号(連番があると発行枚数を管理できる)

実際にあったトラブル事例

「お釣りは出ません」と記載しなかったために、500円の商品券で100円の商品を買い、400円のお釣りを請求されたケースがあります。また、有効期限を記載しなかったために、10年前の商品券を持ってこられて対応に困った...という話も聞きます。記載事項は「入れすぎ」くらいがちょうど良いです。

サイズと用紙の選び方

商品券のサイズは用途によって使い分けます。よく使われるサイズと、それぞれの特徴をご紹介します。

標準サイズ
85×148mm
贈答用に最適
カード型
91×55mm
財布に入る
ミニサイズ
55×90mm
景品・配布用
チケット型
148×50mm
回数券向け

サイズ選びで迷ったら、使うシーンをイメージしてみてください。封筒に入れて渡すなら標準サイズ、財布に入れて持ち歩いてもらうならカード型、イベントで配るならミニサイズ...という具合です。

用紙の選び方

用紙選びも重要です。商品券は「お金の代わり」なので、ペラペラの紙だと価値が下がって見えます。

用紙 厚さ 特徴 おすすめ用途
コート紙 135kg〜180kg 光沢あり、発色が良い カラフルなデザイン
マットコート紙 135kg〜180kg 落ち着いた光沢、高級感 高級店・エステ
上質紙 135kg〜180kg 光沢なし、ナチュラル カフェ・自然派
特殊紙 各種 質感が独特、偽造防止効果も 高額券・記念品

用紙選びのコツ

迷ったらマットコート紙の180kgを選んでおけば間違いありません。光沢がありすぎず落ち着いた印象で、厚みもしっかりしているので「お金」としての存在感があります。コスト的にもそこまで高くならないので、バランスが良いです。

費用目安

「で、結局いくらかかるの?」という質問が一番多いので、ざっくりとした費用感をお伝えします。

枚数 片面カラー 両面カラー 両面+連番
100枚 3,900円〜 4,900円〜 5,400円〜
300枚 5,500円〜 7,000円〜 7,500円〜
500枚 6,800円〜 8,500円〜 9,000円〜
1,000枚 9,500円〜 12,000円〜 12,500円〜

上記は標準サイズ(85×148mm)、マットコート紙180kgの場合の目安です。サイズや用紙を変更すると価格も変わります。

費用を抑えるコツ

正直なところ、1枚あたりの単価は枚数が増えるほど下がります。100枚だと1枚39円ですが、1,000枚なら1枚9.5円。だから「まずは100枚で様子見...」より、思い切って300枚以上作った方が結果的にお得です。足りなくなって追加発注すると、また初期費用がかかりますからね。

作成の流れ

1

目的と配布方法を決める

「何のために作るのか」「どうやって配るのか」を最初に決めましょう。これが決まらないと、サイズや金額、デザインの方向性も決められません。

2

仕様を決める

サイズ、枚数、用紙、加工オプション(連番、箔押しなど)を決めます。迷ったらまずは標準的な仕様で、次回以降にカスタマイズしていくのも手です。

3

デザインを用意する

自分で作る、デザイナーに依頼する、テンプレートを使う、のいずれかです。印刷会社によっては無料テンプレートを用意しているところもあります。

4

データ入稿・校正確認

データを入稿し、印刷前の校正を確認します。特に金額や有効期限に間違いがないか、しっかりチェックしてください。

5

印刷・納品

通常5〜7営業日で納品されます。急ぎの場合は特急オプションを使えば最短3営業日も可能です。

オリジナル商品券を作るなら

アイリィデザインでは、100枚3,900円〜商品券印刷が可能。
42種類以上の無料デザインテンプレートで、初めての方も安心。
連番印刷、箔押し、ミシン目加工など各種オプションに対応!

商品券印刷を見る

よくある質問(FAQ)

商品券を作るのに最低何枚から注文できますか?
印刷会社によって異なりますが、当社では100枚から承っております。ただし、枚数が少ないと1枚あたりの単価が高くなるため、300枚以上をおすすめしています。飲食店の場合、イベントやキャンペーンで意外とすぐになくなりますので、少し多めに作っておくと安心です。
商品券に有効期限は必ず記載しないといけませんか?
法的には有効期限の記載は必須ではありませんが、記載することを強くおすすめします。有効期限がないと「10年前の商品券を持ってきた」というトラブルが起こりえます。また、2021年の民法改正により、商品券の消滅時効は原則5年となっています。
自分でデザインしたデータで印刷してもらえますか?
はい、可能です。Illustrator(AI形式)やPDF形式のデータを推奨しています。ただし、商品券は偽造防止の観点から、解像度やデータ形式に一定の品質が求められます。データに問題がある場合は、入稿前に確認のご連絡を差し上げます。
商品券とギフトカード、どちらを作るべきですか?
用途によって使い分けるのがベストです。贈答用や高額な場合は紙製の商品券が高級感があり喜ばれます。一方、財布に入れて持ち歩いてもらいたい場合やポイントカードと兼用したい場合は、カード型のギフトカードが便利です。
偽造防止対策は必ず必要ですか?
金額や発行枚数によります。500円券を100枚程度なら、連番印刷だけでも十分です。しかし、1万円以上の高額券や大量発行する場合は、箔押しやホログラムなどの対策を検討してください。正直なところ、偽造にかかるコストより印刷を頼んだ方が安いので、小規模なら過度に心配する必要はありません。
デザインテンプレートはありますか?
はい、当社では42種類以上の無料テンプレートをご用意しています。飲食店向け、エステ・サロン向け、小売店向けなど、業種に合わせたデザインから選べます。テンプレートを使えばデザイン費を抑えられますし、印刷に適したデータなのでトラブルも起きにくいです。

まとめ

オリジナル商品券は、うまく活用すればリピーター獲得や売上アップに大きく貢献してくれるツールです。作り方自体はそこまで難しくありませんが、「目的を明確にすること」と「配布方法まで考えること」が成功の鍵です。

この記事のポイントをまとめると、飲食店・小売・サービス業それぞれに相性の良い商品券の使い方があります。偽造防止対策は金額と発行枚数に応じて選び、小規模なら連番印刷で十分です。記載事項は「入れすぎ」くらいがちょうど良く、特に有効期限とお釣りの有無は必ず明記してください。費用は枚数が増えるほど1枚あたりの単価が下がるので、少し多めに作るのがおすすめです。

15年以上この仕事をしていて思うのは、商品券で成功しているお店は「作って終わり」にしていないということ。配り方、使ってもらうシーン、回収後のデータ活用まで考えて運用しています。商品券を作ることがゴールではなく、お客様に喜んでもらい、またお店に来てもらうことがゴール。そこを忘れなければ、きっと良い結果につながるはずです。

ご不明な点はカスタマーサポートまでお気軽にお問い合わせ下さい