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封筒印刷のデータ作成ガイド|テンプレートと入稿の注意点

公開日:2026年4月9日 カテゴリ:印刷の基礎知識

封筒印刷のデータ作成で失敗する原因の多くは、「展開図の構造を理解していない」「フラップ裏の天地を間違える」「塗り足しが足りない」の3点です。フラットな紙とは違い、封筒は折り畳まれた立体物のため、展開図での印刷エリアの把握が欠かせません。

初めて封筒データを作る入稿ミスを事前に防ぎたいテンプレートの使い方を知りたい

先に結論

  1. 展開図の理解が必須 — 本体・フラップ・貼り合わせ部分の位置を確認してからデザインする
  2. フラップ裏の天地に注意 — 封筒を閉じたときに上下が逆にならないよう展開図で向きを確認する
  3. 塗り足し3mm必要 — 印刷エリアの外周に3mmの塗り足しを設定しないと白フチが出る

目次

  1. 先に結論|3つのポイント
  2. 封筒の展開図と印刷エリア
  3. データ作成の手順(4ステップ)
  4. よくある入稿ミスと対策
  5. サイズ別の寸法とテンプレート情報
  6. 入稿前チェックリスト
  7. よくある質問

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封筒の印刷範囲と宛名窓、フラップ位置を示した入稿テンプレート図

封筒の入稿データ上に印刷範囲・宛名窓・フラップの位置を示した図

封筒の展開図と印刷エリア

封筒のデータは、封筒を開いた状態(展開図)で作成します。印刷後に折り畳まれて封筒の形になるため、展開図上でどのエリアが「表面」「フラップ(蓋)の裏面」「貼り合わせ部分(のり代)」なのかを把握することが最初のステップです。

封筒展開図のイメージ(長3封筒の場合)

フラップ(蓋)裏面
封筒 表面(印刷エリア)
底ののり代(印刷不可エリア)
のり代
塗り足しエリア(3mm)
のり代

※ 実際の展開図は印刷会社のテンプレートを使用してください

印刷できるのは封筒の表面とフラップの裏面です。左右と底ののり代部分(貼り合わせ部分)は印刷してもカットされるか隠れてしまうため、重要なデザイン要素は配置しないようにします。

また、表面の印刷エリアの外周には3mmの塗り足しを設定します。仕上がりサイズぴったりでデータを作ると、裁断の際にわずかなズレが生じて紙の白地が見えてしまいます。背景色や柄がある場合は必ず塗り足しを設定してください。

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データ作成の手順(4ステップ)

Illustratorを使った封筒データの作成手順を4ステップで説明します。

ステップ1:展開テンプレートを用意する

印刷会社が提供しているテンプレートファイル(AIまたはPDF)をダウンロードします。テンプレートには本体・フラップ・のり代のガイドラインが引かれており、印刷可能エリアとそうでないエリアが色分けされています。サイズごとにテンプレートが異なるため、発注するサイズのテンプレートを必ず使用してください。

ステップ2:印刷エリア内にデザインを配置する

テンプレート上の印刷可能エリアにロゴ・住所・電話番号などを配置します。重要な文字やロゴは仕上がりサイズの内側3mm以上に収めてください。端ギリギリに配置すると、裁断ズレで文字が切れる場合があります。フラップ裏面にデザインを入れる場合は、封筒を閉じたときの天地(上下の向き)を必ず確認してください。

ステップ3:塗り足し3mmを設定する

背景色やパターンが入っている場合、仕上がりサイズの外側に3mmはみ出すよう塗り足しを設定します。Illustratorでは「ドキュメントの裁ち落とし」に3mmを入力するか、背景オブジェクトを仕上がりサイズより各辺3mm大きく配置します。のり代エリアまで塗り足しを伸ばす必要はありません。

ステップ4:フォントのアウトライン化とデータ保存

使用したすべてのフォントをアウトライン化します(Illustrator:書式メニュー→すべてをアウトライン)。アウトライン化することで、印刷会社の環境にフォントがなくても文字が崩れません。保存形式はAI(PDF互換を有効にする)またはPDF/X-1aが推奨です。カラーモードがCMYKになっているか、保存前に最終確認してください。

よくある入稿ミスと対策

封筒印刷の入稿でよく起きるトラブルを5つまとめました。事前に確認しておくと差し戻しを防げます。

ミスの種類 原因 対策
フラップ裏の天地が逆 展開図上でそのままデザインし、封筒を閉じたときの向きを確認していない フラップ裏のデザインは封筒を閉じた状態をシミュレーションし、向きを確認してから配置する
塗り足し不足 仕上がりサイズぴったりで背景を配置し、裁断後に白フチが出る 印刷エリアの外周に3mmの塗り足しを必ず設定する
文字や重要要素が切れる 仕上がり線の際にテキストやロゴを配置し、裁断ズレで欠ける 文字・ロゴ・重要デザインは仕上がり線の内側3mm以上に収める
RGB入稿による色ズレ Photoshopの初期設定やWebからのロゴ画像がRGBになっている 入稿前にカラーモードをCMYKに変換する(Illustrator:ファイル→ドキュメントのカラーモード)
リンク画像が未埋め込み Illustratorで配置した画像がリンクのままで、入稿時にファイルが欠落する リンクパネルで「埋め込み」に変換するか、パッケージ機能でリンク画像を一括収集して入稿する

サイズ別の寸法とテンプレート情報

封筒印刷でよく使われる3サイズの仕上がり寸法と展開幅(テンプレートを用意する際の目安)をまとめました。

封筒サイズ 仕上がり寸法(mm) 展開幅の目安(mm) 主な用途
長形3号(長3) 120×235 約380mm幅 請求書・DM・A4三つ折り書類
角形2号(角2) 240×332 約580mm幅 契約書・履歴書・A4書類(折らない)
洋長形3号(洋長3) 235×120 約350mm幅 招待状・おしゃれなDM・A4三つ折り

展開幅はあくまで目安です。実際の寸法はのり代の幅がメーカーによって異なるため、必ず発注先のテンプレートファイルを使用して確認してください。印刷会社のテンプレートには印刷可能エリア・セーフゾーン・のり代が正確に記載されています。

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入稿前チェックリスト

データを入稿する前に以下の項目を確認してください。6項目すべてにチェックが入れば入稿準備完了です。

  • カラーモードはCMYKか? RGBのまま入稿すると印刷後に色が大きく変わる場合があります
  • 解像度は350dpi以上か? 配置した画像の解像度が低いと印刷で粗くなります(Photoshop画像は350〜400dpiが目安)
  • フォントはアウトライン済みか? すべてのテキストをアウトライン化して保存する
  • 塗り足しは3mm設定されているか? 背景色・写真・パターンが端まであるデザインは必須
  • フラップ裏の天地を確認したか? 展開図上の向きと、封筒を閉じたときの向きが一致しているか再確認する
  • 不要なレイヤーは削除したか? テンプレートのガイドレイヤー・作業用メモレイヤーは非表示または削除してから入稿する

よくある質問(FAQ)

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