請求書やDMを毎月大量に発送する場合、宛名ラベルの貼り付けや封筒への宛名印刷の手間とコストはバカにならないものです。窓付き封筒は、中の書類に印刷した宛名をそのまま封筒の外から見せる構造で、宛名作業を省けます。このページでは窓の種類(セロハン・グラシン・OPP)の違いと選び方、印刷時に守るべき禁止エリアをまとめました。
先に結論
- 窓付き封筒は宛名を封筒に印刷する手間とコストを省ける
- 窓の種類はセロハン・グラシン・OPPの3つ。用途で使い分ける
- 窓周辺5mm以内は印刷禁止エリア。デザイン時に必ず確認する
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窓付き封筒とは
窓付き封筒は、封筒の一部に透明または半透明の「窓」を設けた封筒です。中に差し込んだ書類の宛名部分が窓から透けて見える仕組みで、封筒に別途宛名を印刷したりラベルを貼ったりする必要がありません。
構造はシンプルで、封筒本体に窓穴を開け、内側からフィルムや特殊紙を貼り付けています。窓のサイズは一般的に約45×90mmが標準で、封筒の左下寄りに位置することがほとんどです。
(約45×90mm)
東京都〇〇区〇〇
株式会社〇〇 御中
図解:窓付き封筒の構造(長3サイズの例)
請求書送付システムやDM発送では、書類データに宛名を差し込み印刷して封入するだけで完結します。手作業でラベルを貼る時間が不要になるため、月1,000通を超えるような大量発送ほどコスト削減効果が大きくなります。
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窓に使われる素材は主に3種類です。透明度・環境対応・重量がそれぞれ異なります。
| 種類 | 素材 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| セロハン窓(セロ窓) | 透明フィルム(セロファン) | 透明度が高く宛名が見やすい。耐久性があり定番の仕様 | 請求書・給与明細・一般的なDM |
| グラシン窓 | 半透明紙(グラシン紙) | 紙素材のためリサイクル可能。古紙回収対応。透明度はやや低い | 環境配慮が必要な郵便物・官公庁向け |
| OPP窓 | OPPフィルム(二軸延伸ポリプロピレン) | 透明度が最も高く薄くて軽い。セロ窓より透明感があり高級感を演出 | DM・ブランド品の案内・高品質な印刷物 |
日常的なビジネス用途ではセロハン窓が標準です。価格と品質のバランスが良く、請求書・明細書・案内状のほぼすべてに対応できます。
環境対応が必要なケース(自治体・官公庁向け、古紙リサイクルに出す郵便物)はグラシン窓を指定してください。フィルムが含まれないため古紙回収に出せます。
高級感のあるDMや、開封前からデザインを見せたい用途にはOPP窓が向いています。透明度がセロハンよりも高く、内側の書類の色がはっきり透けて見えます。
印刷時の注意点
窓付き封筒に印刷する場合、最も注意が必要なのが窓周辺の印刷禁止エリアです。窓の縁から5mm以内にはインクをのせることができません。このエリアに印刷があると、窓フィルムの接着部分に干渉してフィルムが剥がれたり、仕上がりが汚くなる原因になります。
図解:窓付き封筒の印刷禁止エリア(赤破線内はNG)
確認すべきポイント
- 窓の位置と寸法を仕様書で確認する — 封筒メーカーによって窓の位置が異なります。入稿前に必ず仕様書を入手してください。
- 窓周辺5mm以内にはデザイン要素を置かない — ロゴ・文字・罫線すべてが対象です。
- フラップ(フタ)にも印刷可否の制限がある — フラップの糊付け部分(5〜10mm程度)も印刷禁止となるのが一般的です。
- 窓にかかる文字に注意する — デザインの文字列が窓の位置にかかると、外から見たときに内側の宛名と重なって見苦しくなります。
封筒のデザインデータを作成するときは、封筒メーカーが配布しているテンプレートファイル(AI/PDF)を使うのが最も確実です。窓位置・禁止エリア・断ち落とし(塗り足し3mm)がすべて示されており、ミスを防ぎやすくなります。
窓付き封筒が活きるシーン
窓付き封筒の効果が大きいのは、宛名が違う同一書類を大量に発送するシーンです。宛名ごとに封筒を書き換える必要がなく、書類側の宛名印字だけで対応できます。
- 月次請求書の大量発送 — 取引先ごとの請求書を差し込み印刷して封入するだけ。宛名ラベル不要。
- DM(ダイレクトメール)の一斉送付 — 顧客リストから宛名を自動差し込みし、大量発送のコストを削減。
- 給与明細の配布 — 従業員ごとの明細を封入。手書きや宛名シール・ラベル印刷不要で配布作業が大幅に短縮。
- 保険証券・契約書類の送付 — 個人宛の重要書類を確実に届けられる。宛名の書き間違いリスクがない。
- リコール通知・行政書類 — 官公庁・自治体での大量郵送に対応。グラシン窓ならリサイクル対応も可能。
共通するのは「宛名が毎回異なる、数が多い、手間を減らしたい」という条件です。少量の手紙や招待状には向きません。月100通以上の発送が継続的に発生する場合に特に効果を発揮します。
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窓付き封筒の本来の使い方は、中の書類に宛名を印刷して封入することです。書類側に宛名を印刷しておけば、封筒への宛名記入・ラベル貼りが一切不要になります。
具体的なフローはこうです。
- 書類(請求書・案内状など)を作成するとき、宛名欄を書類の左下に配置する
- 封筒の窓の位置に合わせて宛名の位置を調整する(窓サイズ約45×90mm、左端から約20mm・下端から約15mmが目安)
- 書類を印刷・三つ折りにして封入すると、窓から宛名が見える状態になる
宛名印字のある書類を正しく封入すると、書類の向き(表裏・上下)が自然と決まります。機械封入(自動封入機)にも対応しやすく、大量発送時の人的ミスを減らせます。
アイリィデザインでは、窓付き封筒への印刷に対応しています。封筒の種類・サイズ・印刷色(フルカラー/1色)の組み合わせを選んで見積もりいただけます。宛名印字との組み合わせについてはお気軽にお問い合わせください。
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