CD帯とは?サイズ・作り方・デザインのコツを解説

更新日: 2026年2月6日 / カテゴリ: CD・DVD関連

印刷会社で15年以上働いていると、「CD帯ってどうやって作るんですか?」という質問を本当によくいただきます。
今回は、そんなCD帯(オビ)について、サイズから作り方、デザインのコツまで、現場で培ったノウハウをお伝えします。自主制作CDを作りたい方も、ぜひ参考にしてください。

そもそもCD帯って何?

CDショップに行くと、CDケースにぐるっと巻かれている細長い紙がありますよね。あれが「CD帯(オビ)」です。

ぶっちゃけ、帯がなくてもCDとしては成立します。でも、帯があるのとないのとでは、売り場での見え方がまったく違うんです。「話題沸騰!」「初回限定盤」なんて文字が目に飛び込んでくると、つい手に取りたくなりますよね。

面白いことに、この帯文化は日本独自のもの。海外では「OBI」としてそのまま呼ばれていて、日本盤CDの帯付きはコレクターズアイテムとして人気があったりします。

帯が果たしている役割

正直なところ、帯の役割は「情報を伝える」だけではありません。キャッチコピーで購買意欲をくすぐったり、「初回限定盤」の文字でレア感を演出したり。コレクターにとっては、帯が付いているかどうかで中古価格が変わることもあるんです。あと地味に、ケースの傷つき防止にも役立っていたりします。

ケース別のサイズ早見表

「帯のサイズを教えてください」というお問い合わせ、毎週のようにいただきます。ここで大事なのは、ケースの種類によってサイズが違うということ。まずは下の表で、お使いのケースに合ったサイズを確認してください。

ケースの種類 帯の横幅 帯の高さ ひとこと
プラケース(10mm厚) 約280〜295mm 約50〜65mm 一番よく使われるタイプ
スリムケース(5mm厚) 約250〜265mm 約40〜50mm シングルCDに多い
2枚組ケース 約300〜320mm 約50〜65mm 背幅が太くなる点に注意
紙ジャケット 約250〜270mm 約50〜60mm 紙の厚みで変わる

帯の展開図(こんな形になります)

折り返し
表面(フロント)
裏面(バック)
折り返し

両端の折り返し部分は、ケースの内側に入り込む部分です

実際にあったトラブル

以前、お客様から「帯がケースに入らない!」というご連絡をいただいたことがあります。原因を調べてみると、ネットで見つけたサイズ情報を鵜呑みにしてデータを作成されていました。実は、同じ「プラケース」でもメーカーや製造時期によって微妙にサイズが違うことがあるんです。必ず実際のケースを定規で測ってからデータを作ってくださいね。

帯に書くべき情報

「帯に何を書けばいいですか?」これも本当によくいただく質問です。帯は「表面(フロント)」「背」「裏面」の3つのパートに分かれていて、それぞれに載せる情報が違います。

表面(一番目立つところ)

表面は、お客さんが最初に目にする場所。ここで心をつかめるかどうかが勝負です。

  • 必須 アーティスト名
  • 必須 アルバム/シングルタイトル
  • 必須 キャッチコピー(「待望のニューアルバム!」など)
  • あれば 収録曲名(特に推し曲)
  • あれば 「初回限定盤」「ボーナストラック収録」などのアピール

背(細いけど大事)

CDラックに並べたとき、見えるのは背だけ。ここにアーティスト名とタイトルがないと、どのCDか分からなくなります。

  • 必須 アーティスト名
  • 必須 タイトル
  • あれば レーベルロゴ

裏面(実務的な情報)

裏面は、流通に必要な情報を載せる場所。自主制作の場合は、全部入れる必要はありません。

  • あれば 価格(税込表記を忘れずに)
  • あれば 発売日
  • あれば 規格品番
  • あれば JANコード/バーコード
  • あれば レーベル名・販売元
自主制作CDの場合は
ライブ会場やネット販売がメインの自主制作CDなら、価格やJANコードは不要です。その代わり、SNSのアカウントやWebサイトのURLを入れておくと、新しいファンとつながるきっかけになりますよ。

プロが教えるデザインのコツ

ジャケットと「仲良し」なデザインに

帯だけ浮いてしまうデザイン、たまに見かけます。ジャケットで使っているフォントや色を帯にも取り入れると、全体がまとまって見えます。「同じデザイナーさんが作った感」を出すのがポイントです。

キャッチコピーは思いっきり目立たせる

帯の存在意義は「買いたい!」と思わせること。キャッチコピーは遠慮せず、大きく、目立つ色で配置してください。「ちょっと大きすぎるかな?」くらいでちょうどいいです。

文字の大きさは6pt以上で

帯は細長いので、どうしても文字が小さくなりがち。でも、読めない文字に意味はありません。最低でも6ptは確保してください。特に背の部分は幅が狭いので要注意。5mm幅の背に長いタイトルを入れようとすると、もう豆粒みたいな文字になってしまいます。

色選びで印象が変わる

目立たせたいなら、ジャケットの反対色(補色)を使うのが効果的です。例えば青いジャケットにオレンジの帯とか。逆に、高級感を出したいなら黒ベースに金文字という定番の組み合わせも。ジャケットと同系色でまとめると、落ち着いた統一感が出ます。

よくある失敗談

「背の文字が読めない」というのは、うちに入稿されるデータでも結構あります。あと意外と多いのが、折り返し部分にも重要な情報を入れてしまうケース。折り返し部分はケースの内側に隠れるので、そこに文字があっても誰も読めません。展開図をよく確認してからデザインしてくださいね。

ワンランク上を目指すなら
予算に余裕があれば、箔押しやエンボス加工もおすすめです。アーティスト名だけ金箔にするとか、ロゴ部分を浮き出させるとか。店頭で他のCDと並んだとき、ぐっと存在感が増しますよ。

帯の作り方(入稿まで)

「難しそう...」と思われがちですが、手順を追っていけば大丈夫。初めての方でも問題なく作れますよ。

まず、サイズを決める

さっきも書きましたが、実際に使うケースを定規で測るのが鉄則です。ネットの情報だけを信じてサイズを決めると、「入らない!」「ブカブカ!」という悲劇が起こります。折り返し部分(だいたい10〜15mmくらい)も忘れずに計算に入れてください。

デザインデータを作る

IllustratorやPhotoshopがあればベストですが、最近はCanvaでもそれなりのものが作れます。うちのサイトにもテンプレートがあるので、よかったら使ってください。データを作るときのポイントはこんな感じです。

解像度は350dpi以上にしておくと、文字がくっきり印刷されます。カラーモードはCMYK。RGBのまま入稿すると、色がくすんで出力されることがあるので注意です。あと、塗り足しは3mm取っておいてください。断裁のときに白い紙が見えてしまうのを防げます。

印刷会社に入稿する

データができたら入稿です。用紙は、ツルツルした光沢感が欲しいならコート紙、落ち着いた質感が欲しいならマットコート紙がおすすめ。紙の厚さは110〜135kg(四六判換算)あたりが扱いやすいです。薄すぎるとペラペラで安っぽく見えるし、厚すぎると折り曲げにくくなります。

届いたら折り加工

印刷が仕上がったら、折り目を付けてケースに巻きます。印刷会社で折り加工まで頼むこともできますが、少部数なら自分で折っても大丈夫。定規を当ててきれいに折ってください。

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「こんなの作れる?」というご相談もお気軽にどうぞ。

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お客様からよくいただく質問

帯のサイズがよく分かりません。どうすればいい?
一番確実なのは、お使いのケースを定規で測ることです。一般的なプラケース(10mm厚)なら、横幅約280〜295mm×高さ約50〜65mmが目安になります。ただ、メーカーによって微妙に違うので、サンプルのケースに紙を巻いて確認するのがおすすめです。
帯に絶対書かなきゃいけない情報って何ですか?
流通に乗せるなら、価格やJANコードが必要になることもあります。でも、ライブ会場販売や通販がメインの自主制作CDなら、アーティスト名とタイトル、あとは「買いたくなるキャッチコピー」があれば十分です。SNSアカウントを入れておくと、ファンとつながるきっかけにもなりますよ。
デザイン初心者でも帯は作れますか?
大丈夫です!Canvaのような無料ツールでも、きちんとしたものが作れます。うちで配布しているテンプレートを使えば、サイズを間違える心配もありません。「デザインに自信がない...」という方には、デザイン込みのプランもご用意していますので、お気軽にご相談ください。

この記事のまとめ

CD帯は、CDケースに巻き付ける細長い帯状の紙で、日本独自の文化です。サイズはケースの種類によって異なり、一般的なプラケースなら約280〜295mm×50〜65mmが標準。

帯には、アーティスト名、タイトル、キャッチコピーなどを記載します。デザインのコツは、ジャケットとの統一感を意識すること。そして何より、実際のケースを測ってからデータを作るのが失敗しないポイントです。

初めてでも、テンプレートを使えば問題なく作れますよ。分からないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

ご不明な点はカスタマーサポートまでお気軽にお問い合わせ下さい