印刷コストを抑える7つのコツ|現場スタッフが教える節約術

「もうちょっと安くならないかな…」——印刷会社で見積もり対応をしていると、こういう声をよく聞きます。正直に言うと、印刷代はちょっとした工夫で結構変わります

ただ、闇雲に「安く」と言われても困るのが本音。そこで、現場で働いている立場から「こうすれば安くなりますよ」というポイントをお伝えします。クオリティを落とさずにコストを下げる方法、結構あるんです。

1納期に余裕を持つ

これが一番効きます。印刷業界では、納期が短いほど料金が高くなる仕組みになっています。

なぜかというと、急ぎの注文を受けると、他の仕事の順番を入れ替えたり、残業で対応したりする必要があるから。その分のコストが「特急料金」として上乗せされます。

納期 料金イメージ 備考
7営業日 基本料金 最安。余裕があるならこれ
5営業日 基本料金 多くの印刷会社の標準納期
3営業日 +10〜20%程度 急ぎ対応扱い
翌日〜2営業日 +30〜50%以上 特急料金。かなり割高

イベントのチラシなど、日程が決まっているものは早めに準備するのが鉄則。「ギリギリになってバタバタ」は、お金も時間もストレスも無駄になります。

2サイズを一回り小さくする

「A4じゃなきゃダメですか?」と聞くと、「なんとなくA4で」という方が実は多いです。

用途によっては、A5やB6でも十分なケースがたくさんあります。サイズが小さくなれば、用紙代も印刷代も下がります。

サイズダウンで安くなる例

・飲食店のメニューチラシ:A4 → A5で約20%ダウン
・ショップカード:名刺サイズのまま十分
・DM用ポストカード:定形郵便に収まるサイズで郵送代も節約

特にポスティングや手配りで配布するなら、受け取る側も大きすぎないほうが扱いやすい。「大きければいい」というわけじゃないんです。

3部数をまとめて発注する

印刷は「刷れば刷るほど1枚あたりの単価が下がる」という特性があります。これは版代や準備費用が部数に分散されるため。

たとえば、1,000枚印刷するより3,000枚印刷したほうが、1枚あたりの単価はぐっと安くなります。

部数 単価(例) 総額
500枚 15円/枚 7,500円
1,000枚 10円/枚 10,000円
3,000枚 5円/枚 15,000円
5,000枚 4円/枚 20,000円

「今は500枚しか使わないけど、年に3回配布する」という場合、3回分の1,500枚をまとめて発注したほうがお得になることが多いです。ただし、保管場所の問題と「内容が変わる可能性」は考慮してくださいね。

4用紙のグレードを見直す

用紙の種類と厚さで、料金は結構変わります。

高級感を出したいなら厚めの紙(180kg〜)や特殊紙を使いたくなりますが、用途によってはそこまで必要ないことも多いです。

用紙選びの目安

・ポスティング用チラシ → コート90kgで十分(薄くて軽い、大量配布向き)
・店頭設置のパンフ → コート110〜135kg(程よい厚さ)
・名刺・ショップカード → 180kg以上(しっかりした手触り重視)
・高級感を出したい場合 → マット紙や特殊紙を検討

「とりあえず厚めで」と言われることが多いのですが、90kgのコート紙でも全然チープに見えません。まずは標準的な用紙で試してみて、必要なら次回グレードアップする、という順番がおすすめです。

5片面印刷で済むか検討する

両面印刷は、片面印刷の約1.5〜2倍の料金がかかります。当たり前ですが、2回印刷するので。

「裏面に何を入れるか」を考えたとき、「実はなくてもいいかも」と気づくケースが意外と多いんです。

たとえば、ポスターや店頭POPは基本的に片面しか見えません。チラシも、表面で伝えたいことが完結するなら、無理に裏面を埋める必要はないかもしれません。

「裏面も使わないともったいない」という気持ちはわかりますが、コストとのバランスを考えてみてください。

6色数を減らす

フルカラー(4色)印刷より、1色や2色印刷のほうが安くなります。

「全部フルカラーじゃないとダメ」と思い込んでいる方も多いですが、モノクロやスミ1色でもかっこいいデザインはたくさんあります

1色・2色印刷が向いているケース

・文字情報がメインのお知らせ・案内状
・和風やレトロなデザイン(あえて単色のほうが雰囲気出る)
・社内向け資料・会議資料
・コストを最優先したい大量配布物

逆に、写真を使う販促物や、食べ物のメニューなどは、フルカラーのほうが訴求力が高いです。「何を伝えたいか」で判断してください。

7デザインを自分で用意する

印刷会社にデザインもお願いすると、デザイン費が別途かかります。チラシなら1〜3万円、パンフレットなら3〜10万円程度が相場。

最近はCanvaやパワーポイントでもそれなりのデザインが作れるので、自分でデータを作れるなら印刷費のみで済みます

ただし、「素人っぽいデザインで配っても効果がない」のも事実。デザインに自信がない場合は、テンプレートを活用するか、プロに依頼するのも投資として考えてみてください。

注意:安さだけを追求しすぎると…

「とにかく安く」と無理をすると、印刷物の効果が下がって本末転倒になることも。たとえば、
・紙が薄すぎてペラペラ → 安っぽく見える
・デザインを削りすぎ → 何を伝えたいかわからない
・部数を減らしすぎ → 必要な場所に配れない

コスト削減は大事ですが、「効果を出すための印刷」という目的は忘れないでください。

コスト削減のまとめ表

方法 削減効果 注意点
納期に余裕を持つ ◎ 大 計画的に進める必要あり
サイズを小さくする ○ 中 情報量が減る可能性
部数をまとめる ◎ 大 保管場所・内容変更リスク
用紙グレードを下げる ○ 中 高級感が下がる可能性
片面印刷にする ○ 中 情報量が半分に
色数を減らす ○ 中 写真には不向き
自分でデザインする ◎ 大 クオリティに差が出る

ご予算に合わせた最適なプランをご提案します

「これくらいの予算で、何枚作れる?」そんなご相談も歓迎です。

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お客様からよくいただく質問

Q. 見積もりだけでもお願いできますか?

もちろんです。見積もりは無料ですし、何パターンか出すこともできます。「A4とA5だとどれくらい違う?」「1,000枚と3,000枚で比較したい」といったご要望もお気軽にどうぞ。

Q. デザインのテンプレートはありますか?

はい、当店ではチケット・回数券・名刺などのテンプレートをご用意しています。テンプレートを使えばデザイン費がかからないので、コスト削減になりますよ。

Q. 予算内で収めたいのですが、相談できますか?

ぜひご相談ください。「予算は〇万円以内で」と言っていただければ、その範囲内で最適な仕様をご提案します。サイズ・部数・用紙の組み合わせで調整できることが多いです。

Q. 安い印刷会社と高い印刷会社の違いは?

正直に言うと、ネット印刷はどこも価格競争が激しいので、同じ仕様なら大きな差はないことが多いです。ただ、サポート体制、データチェックの丁寧さ、トラブル時の対応などはバラつきがあります。「安い=悪い」ではないですが、価格以外の要素も比較してみてください。

まとめ

印刷コストを下げる方法は、大きく分けて7つ。納期・サイズ・部数・用紙・両面か片面か・色数・デザインの工夫です。

どれも「品質を落とす」わけではなく、「本当に必要なものを見極める」という発想。過剰なスペックを削ることで、コストを抑えながら効果的な印刷物を作れます。

「この予算で何ができるか知りたい」という方は、お気軽にお問い合わせください。無理に高い仕様をおすすめすることはしません。お客様の目的に合った最適なプランを一緒に考えましょう。

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