CMYKとRGBの違い|印刷で色が変わる理由と正しいカラーモード設定

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CMYK vs RGB

カラーモードの違いを理解して印刷トラブルを防ぐ

「画面で見た色と印刷物の色が違う...」そんな経験はありませんか?この問題の多くはカラーモードの違いが原因です。本記事では、CMYKとRGBの違いから、なぜ印刷で色が変わるのか、そして各ソフトでの正しい設定方法まで、印刷データ作成に必要な知識を徹底解説します。

1. CMYKとRGBの基本的な違い

カラーモードとは、色を数値で表現する方式のことです。デジタルデザインや印刷において、主に使用されるのがRGBCMYKの2つのカラーモードです。

RGB(加法混色)とは

RGBは、Red(赤)・Green(緑)・Blue(青)の「光の三原色」を組み合わせて色を表現する方式です。

  • 原理:光を混ぜるほど明るくなる(加法混色)
  • 使用場所:パソコンモニター、スマートフォン、テレビなどのディスプレイ
  • 色数:約1,677万色(各色0〜255の256段階)
  • 特徴:鮮やかで明るい色を表現できる

CMYK(減法混色)とは

CMYKは、Cyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(イエロー)・Key plate(黒)のインクを組み合わせて色を表現する方式です。

  • 原理:インクを重ねるほど暗くなる(減法混色)
  • 使用場所:印刷物(チラシ、名刺、ポスターなど)
  • 色数:RGBより狭い色域(約100万色程度)
  • 特徴:紙とインクで色を再現するため、RGBより彩度が低くなる

比較表

項目 RGB CMYK
構成要素 赤・緑・青(光) シアン・マゼンタ・イエロー・黒(インク)
混色方式 加法混色(混ぜると明るくなる) 減法混色(混ぜると暗くなる)
色域 広い(約1,677万色) 狭い(RGBの約60%程度)
用途 Web、モニター表示 印刷物全般
白の表現 R255+G255+B255 インクを塗らない(紙の色)
黒の表現 R0+G0+B0 K100%(または4色混合)

2. なぜ印刷ではCMYKを使うのか

印刷でCMYKを使う理由は、物理的な制約にあります。印刷機はシアン・マゼンタ・イエロー・黒の4色のインクを使って印刷を行います。これは技術的な理由と経済的な理由の両方から決まっています。

光と物質の違い

ディスプレイは自ら光を発することで色を表現します。一方、印刷物は周囲の光が紙に反射することで色を認識します。この根本的な違いにより、同じ数値の色でも見え方が異なります。

なぜ黒(K)が必要なのか?

理論上、CMYの3色を100%ずつ混ぜれば黒になりますが、実際には濁った茶色になってしまいます。また、3色を大量に使うとインクの乾きが悪くなり、用紙が波打つ原因にもなります。そのため、締まった黒を表現し、インク使用量を抑えるために黒インク(K)を別途使用します。

印刷の仕組み

オフセット印刷やオンデマンド印刷では、4色のインクを微小な点(網点)として重ね合わせることで、さまざまな色を表現します。この網点の大きさや密度を調整することで、中間色やグラデーションを再現しています。

印刷データをCMYKで作成することで、印刷機が直接解釈できるデータとなり、意図した通りの色で印刷できる可能性が高まります。

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RGB→CMYK変換から色調整まで、印刷に最適なデータを作成します。デザインから印刷まで一貫対応可能です。

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3. RGBで入稿するとどうなる?(色の変化例)

RGBモードのデータをそのまま印刷会社に入稿すると、印刷工程でCMYKに自動変換されます。この変換時に、特に鮮やかな色は大きく変化します。

色が変わる具体例

RGB
鮮やかな緑
R:0 G:255 B:0

CMYK変換後
くすんだ緑
C:75 M:0 Y:100 K:0

RGB
鮮やかな青
R:0 G:102 B:255

CMYK変換後
暗めの青
C:100 M:60 Y:0 K:0

RGB
ネオンピンク
R:255 G:0 B:255

CMYK変換後
マゼンタ寄り
C:0 M:100 Y:0 K:0

特に注意が必要なケース

  • ネオンカラーや蛍光色を多用したデザイン
  • モニターで見た色を厳密に再現したい場合
  • ブランドカラーなど色の正確性が重要な印刷物
  • 写真の青空や緑の風景

これらの色の変化を防ぐには、最初からCMYKモードでデザインを作成するか、RGBからCMYKに変換した後に色を確認・調整することが重要です。

4. Illustratorでカラーモードを設定する方法

新規ドキュメント作成時の設定

Illustratorで印刷用データを作成する場合、新規ドキュメント作成時にカラーモードを「CMYK」に設定します。

  1. 1「ファイル」メニュー → 「新規」を選択
  2. 2「新規ドキュメント」ダイアログで「印刷」タブを選択
  3. 3「カラーモード」が「CMYK」になっていることを確認
  4. 4「作成」をクリック

既存ドキュメントのカラーモード変更

すでにRGBで作成してしまったドキュメントをCMYKに変換する方法です。

  1. 1「ファイル」メニュー → 「ドキュメントのカラーモード」を選択
  2. 2「CMYKカラー」をクリック
  3. 3変換後、色味を確認して必要に応じて調整

配置画像に注意

ドキュメントのカラーモードを変更しても、配置したリンク画像のカラーモードは変わりません。配置している画像がRGBの場合は、Photoshopで個別にCMYKに変換してから再配置する必要があります。

カラーモードの確認方法

現在のドキュメントのカラーモードは、以下の方法で確認できます。

  • タイトルバー:ファイル名の後ろに「(CMYK)」または「(RGB)」と表示
  • メニュー:「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」でチェックマークを確認

PDF保存時の推奨設定

印刷入稿用のPDFを書き出す際は、以下の設定を推奨します。

  • プリセット:「PDF/X-1a:2001」または「PDF/X-4:2008」
  • これらのプリセットではRGBが自動的にCMYKに変換されます

5. Photoshopでカラーモードを変換する方法

RGB画像をCMYKに変換する手順

  1. 1「イメージ」メニュー → 「モード」を選択
  2. 2「CMYKカラー」をクリック
  3. 3変換後、色味を確認(鮮やかな色がくすむ場合があります)
  4. 4必要に応じて「色相・彩度」や「トーンカーブ」で調整

カラー設定の推奨値

より正確な色変換を行うため、カラー設定を適切に行います。

  1. 1「編集」メニュー → 「カラー設定」を選択
  2. 2「作業用スペース」の「CMYK」を「Japan Color 2001 Coated」に設定
  3. 3「OK」をクリック

Japan Color 2001 Coatedとは

日本の印刷業界で広く採用されている標準的なカラープロファイルです。コート紙への印刷を想定した設定で、多くの印刷会社がこのプロファイルを推奨しています。

変換時の色調整のコツ

  • 彩度調整:「色相・彩度」で彩度を5〜10%上げると、くすみを補正できる場合があります
  • コントラスト調整:「トーンカーブ」でS字カーブを作ると、メリハリが出ます
  • 部分調整:「色域指定」で特定の色だけを選択して調整することも可能です

保存形式の注意点

  • PSD形式:レイヤーを保持したまま保存でき、画質劣化なし。推奨形式。
  • TIFF形式:高画質で保存でき、多くの印刷会社が対応
  • JPEG形式:保存時は「画質:最高(12)」を選択。圧縮による劣化に注意
  • EPS形式:Illustratorに配置する場合に適している

チラシ印刷

A4片面100部 1,980円〜

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6. 特に注意が必要な色(蛍光色、ネオンカラー等)

CMYKで再現が難しい色があります。これらの色をデザインに使用する場合は、印刷後の仕上がりに注意が必要です。

CMYKで再現が難しい色

色の種類 特徴 対処法
蛍光色 発光しているような鮮やかさはCMYKでは表現不可 特色インクを使用するか、代替色に変更
ネオンカラー ビビッドなピンク・グリーン・ブルーなど 彩度を落として調整、または特色使用
メタリック 金・銀などの金属光沢 金・銀インクの使用、または箔押し加工
鮮やかな青 RGB(0,0,255)のような純粋な青 印刷後は紫がかった青になることを想定
鮮やかな緑 RGB(0,255,0)のような純粋な緑 印刷後はくすんだ緑になることを想定

特色(スポットカラー)について

蛍光色やメタリックを正確に再現したい場合は、CMYK4色印刷ではなく、特色インクを使用した印刷が必要です。特色印刷は別途費用がかかり、すべての印刷会社で対応しているわけではありません。

当社での特色対応については、お問い合わせください。

色の変化を最小限に抑えるコツ

  • 最初からCMYKモードでデザインし、CMYK色域内の色を使用する
  • 「色域外警告」機能を活用して、CMYKで再現できない色を事前に確認する
  • 重要な色は、色見本帳(PANTONEやDICなど)で確認してからCMYK値を決める
  • 色校正(本刷り前のテスト印刷)を依頼して、実際の色を確認する

7. Canvaなど他ツールからの入稿時の注意

近年、Canvaをはじめとするオンラインデザインツールの利用が増えています。これらのツールから印刷データを作成する際の注意点を解説します。

Canvaでの注意点

  • デフォルトはRGB:Canvaの無料版はRGBモードのみ対応です
  • CMYK対応:Canva Pro(有料版)ではCMYKでの書き出しが可能です
  • PDF書き出し:印刷用には「PDF(印刷)」を選択してください
  • トリムマークと塗り足し:「トリムマークと塗り足し」にチェックを入れて書き出し

Canva無料版をお使いの方へ

無料版CanvaではCMYK書き出しができないため、RGBのPDFで入稿することになります。当社では、RGBデータの入稿も受け付けておりますが、印刷時にCMYK変換されるため色味が変わる可能性があります。色の仕上がりを重視される場合は、デザイン制作サービスのご利用をおすすめします。

その他のオンラインツール

ツール名 CMYK対応 備考
Canva Pro CMYK書き出し可能、塗り足し設定あり
Canva 無料版 × RGBのみ、印刷時に色変化の可能性あり
Figma × Web用ツールのためRGBのみ
PowerPoint × PDF保存時もRGB、解像度に注意
Word × PDF保存時もRGB、レイアウト崩れに注意

RGB入稿時の対策

CMYKに対応していないツールからの入稿は、以下の点を意識することで色の変化を最小限に抑えられます。

  • デザイン段階から落ち着いた色味を選ぶ(鮮やかすぎる色を避ける)
  • 写真は彩度を控えめにしておく
  • ネオンカラーや蛍光色は使用しない
  • 色校正を依頼して事前に仕上がりを確認する

8. アイリィデザインでのカラー対応

当社では、お客様のデータ作成環境に合わせた柔軟な対応を行っております。

対応カラーモード

  • CMYK入稿:推奨。そのまま印刷可能です。
  • RGB入稿:対応可能。当社でCMYKに変換して印刷いたします。

RGB入稿の場合のご注意

RGB→CMYK変換時に色味が変わる場合があります。色の仕上がりを重視される場合は、事前にCMYK変換したデータでのご入稿、または色校正のご依頼をおすすめします。

カラープロファイル

当社では「Japan Color 2001 Coated」を標準のカラープロファイルとして使用しています。データ作成時にこのプロファイルを設定いただくと、より正確な色で印刷できます。

色校正サービス

色の仕上がりを事前に確認したい場合は、色校正(プルーフ)のご依頼を承っております。

  • 本刷りと同じ印刷機で出力するため、実際の色を正確に確認できます
  • ブランドカラーや商品写真など、色の正確性が重要な印刷物におすすめです
  • 色校正の詳細は色校正サービスをご覧ください

デザイン制作サービス

カラーモードの設定が難しい、RGBからCMYKへの変換後の調整ができない、という方には、当社のデザイン制作サービスをおすすめします。

  • 印刷に最適なCMYKデータを作成
  • 色の再現性を考慮したデザイン提案
  • デザインから印刷まで一貫対応で安心

まとめ:カラーモード設定のポイント

  • RGBは光、CMYKはインク - 根本的に色の表現方法が異なります
  • 印刷データはCMYKで作成 - 最初からCMYKモードで作業するのが理想的
  • 鮮やかな色に注意 - 蛍光色やネオンカラーはCMYKで再現困難
  • Illustrator・Photoshop - 新規作成時にCMYKを選択、Japan Color 2001 Coatedを使用
  • Canvaなどの場合 - Pro版でCMYK書き出し、または落ち着いた色味でデザイン
  • 色が心配な場合 - 色校正を依頼するか、プロにデザインを依頼

正しいカラーモードでデータを作成することで、画面と印刷物の色の差を最小限に抑え、イメージ通りの印刷物を実現できます。

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