印刷物を発注する際、「いつまでに納品されるのか」は最も気になるポイントの一つです。イベントやキャンペーンに間に合わせるためには、適切な納期を把握して余裕を持った発注計画を立てる必要があります。
チラシ、名刺、冊子など商品別の標準納期と、部数による納期の違い、特急対応の可否をまとめました。初めて印刷を依頼する方も、読み終わる頃には安心して発注できるはずです。
1. 標準納期の考え方
印刷の納期を理解するには、印刷工程全体を把握することが重要です。納期は単に「印刷機を回す時間」だけではなく、複数の工程を含んでいます。
印刷納期に含まれる工程
印刷納期には、データチェック、製版(印刷用のプレート作成)、印刷、後加工(折り、製本、断裁など)、検品、梱包、発送の各工程が含まれます。標準納期として「営業日3~5日」と表示されている場合、データ入稿日を起点として、これらすべての工程を経て発送される日までの期間を指します。
営業日と暦日の違い
納期表示には「営業日」と「暦日」があります。営業日は土日祝日を除いた日数、暦日はカレンダー印刷通りの日数です。多くの印刷会社では営業日で表示しているため、週末を挟む場合は注意が必要です。例えば「3営業日」と表示されていても、金曜日に入稿した場合、納品は翌週水曜日以降になります。
データ入稿のタイミング
納期の起点となるデータ入稿時刻も重要です。多くの印刷会社では、午前中(12時まで)の入稿を当日受付、午後の入稿を翌日受付としています。午後2時に入稿した場合、実質的には1日遅れてスタートすることになるため、余裕を持って午前中に入稿することをおすすめします。
2. チラシ・フライヤーの納期
チラシやフライヤーは、印刷物の中でも比較的短納期で対応可能な商品です。しかし、仕様や部数によって納期は大きく変動します。
標準仕様の納期目安
A4サイズ、両面カラー、コート紙、折り加工なしの標準的なチラシの場合、100~1000部で3~5営業日が一般的です。オフセット印刷の場合は製版工程があるため、最低でも3営業日は必要です。オンデマンド印刷(デジタル印刷)では、製版が不要なため2~3営業日で対応できることもあります。
部数による納期の違い
少部数(100~500部)はオンデマンド印刷で2~3営業日、中部数(1000~5000部)はオフセット印刷で3~5営業日、大部数(10000部以上)はオフセット印刷で5~7営業日が目安です。部数が多いほど、印刷時間と後加工時間が長くなります。
加工オプションと納期
折り加工(二つ折り、三つ折り)は通常+1営業日、ラミネート加工は+2営業日、特殊な形状の型抜きは+3~5営業日が必要です。複数の加工を組み合わせる場合は、さらに日数がかかることがあります。効果的なチラシ作成では加工の活用方法も紹介しています。