ミシン目加工とは
ミシン目加工とは、紙に点線状の切れ込みを入れて、手で簡単に切り離せるようにする加工方法です。正式には「ミシン目打ち」や「パーフォレーション」と呼ばれ、切手シートや映画チケットなど身近な印刷物に使われています。
この加工を施すことで、はさみやカッターを使わずに紙を切り分けられます。受け取った人がその場でスムーズに切り離せるため、印刷物を使ってもらいやすくなるメリットがあります。
チケット・回数券での活用
ミシン目印刷が最も活躍するのがチケットの分野です。イベント入場券やコンサートチケットでは、半券を切り離して手元に残せる仕組みが求められます。ミシン目を入れることで、受付スタッフが素早く半券を切り取れるようになります。
回数券もミシン目加工の代表的な用途です。美容室やエステサロン、整体院などで発行する10回券では、1回分ずつ切り離せる形式が一般的。ナンバリング印刷と組み合わせれば、連番管理も同時に行えます。
クーポン券・領収書での活用
クーポン券にミシン目を入れると、チラシ本体とクーポン部分を分けて持ち歩けます。財布に入れやすいサイズに切り離せるため、利用率の向上が期待できます。飲食店の割引券やサロンの次回来店クーポンでよく採用されている手法です。
領収書や納品書でもミシン目は便利です。控えと本紙を1枚にまとめて印刷し、ミシン目で区切っておけば、発行側も受け取り側も必要な部分だけ保管できます。
アンケート用紙での活用
アンケート用紙でもミシン目加工は役立ちます。回答欄と応募券をミシン目で分けておくと、個人情報保護と匿名回答を両立できます。アンケート部分と抽選応募券を別々に回収する仕組みが作れるためです。
イベントやセミナーの満足度調査では、控えを参加者に残してもらいながらアンケートだけ回収する運用も可能。参加証明書を兼ねた控えがあると、参加者にとっても便利です。
ミシン目の位置指定方法
ミシン目加工を依頼する際は、データ上で位置を正確に指定します。IllustratorやInDesignなら専用レイヤーを作成し、線で指示するのが一般的。ミシン目から文字や画像までは最低5mm以上離しておくと、切り離し時の破損を防げます。
縦方向と横方向、どちらにミシン目を入れるかで仕上がりが変わります。紙の繊維方向に沿って入れると、よりきれいに切れる傾向があります。回数券のように複数のミシン目を等間隔で入れる場合は、mm単位で細かく指定しましょう。