診察券は患者さんが毎回来院時に持参するカードです。医療機関名や連絡先といった基本情報を正確に伝えるだけでなく、クリニックや病院の印象を左右する役割も担っています。ここでは、診察券印刷で押さえておきたい項目やデザインのコツをまとめました。

診察券に必須の記載項目

まず確認しておきたいのが、診察券に必ず載せるべき情報です。具体的には次のような項目が挙げられます。

  • 医療機関名:正式名称を記載し、ロゴがあれば一緒に配置すると認識しやすくなります。
  • 診療科目:内科・外科・小児科など、対応している科目を明記しましょう。
  • 所在地:郵便番号・住所を省略せず記載すると、患者さんが地図アプリで検索しやすくなります。
  • 電話番号:予約や問い合わせ用の番号を目立つ位置に配置するのがポイントです。
  • 診察券番号欄:手書きで記入するか、可変印刷やバーコードで管理するか、運用に合わせて決めましょう。

これらの情報が揃っていれば、患者さんが受付で困ることはほとんどありません。名刺印刷と同様に、文字の大きさや余白を意識してレイアウトすると読みやすくなります。

サイズの選び方(名刺サイズ/カードサイズ)

診察券でよく使われるサイズは2種類あります。

  • 名刺サイズ(91×55mm):財布の名刺入れポケットに収まりやすく、コストも抑えられます。
  • クレジットカードサイズ(85.6×54mm):ISO規格に準拠しており、カード入れにぴったり収まります。プラスチック製にする場合はこちらが標準です。

小児科や歯科など、家族で通院する医療機関では、二つ折りタイプにして家族全員分の番号を記入できるようにするケースもあります。患者層や管理方法に合わせて選びましょう。

裏面の活用方法(診療時間など)

表面に必須情報を載せたら、裏面は患者さんに役立つ情報を掲載するスペースとして活用できます。

  • 診療時間・休診日:曜日ごとの受付時間を表形式で見やすく配置しましょう。
  • アクセス情報:最寄り駅やバス停からの道順、駐車場の有無を簡潔に記載すると親切です。
  • 次回予約欄:3〜5回分の記入スペースを設けると、患者さんの予約忘れ防止につながります。

情報を詰め込みすぎると読みづらくなるため、優先順位をつけてレイアウトすることがコツです。

二次元コード・バーコードの活用

近年はQRコードやバーコードを診察券に印刷するケースが増えています。

  • オンライン予約への誘導:QRコードを読み取るだけで予約ページにアクセスでき、電話対応の負担を減らせます。
  • 患者管理の効率化:診察券番号をバーコード化すると、受付でのスキャン入力が可能になり、入力ミスを防げます。
  • ウェブサイトへのリンク:医療機関のホームページやSNSへ誘導することで、情報発信にも役立ちます。

バーコードは数字のみを扱う場合に省スペースで済みますが、URLなど長い情報を埋め込むならQRコードが適しています。

用紙の厚さと耐久性

診察券は繰り返し財布に入れて持ち歩くため、耐久性のある用紙を選ぶことがポイントです。

  • 厚口用紙(220〜270kg):折れ曲がりにくく、長期間使いやすい厚さです。
  • コート紙:光沢があり発色が良いため、デザイン性を重視したい場合に向いています。
  • マット紙:落ち着いた質感で、手書きで追記しやすいメリットがあります。
  • PP加工:表面にフィルムを貼ることで水濡れや汚れに強くなり、耐久性が大幅にアップします。

さらに長持ちさせたい場合は、プラスチックカード(PVC素材)も選択肢に入ります。ただし紙製に比べてコストが上がるため、発行枚数や予算と相談しながら決めましょう。ショップカード印刷でも同様の用紙選びが参考になります。

まとめ

診察券印刷では、医療機関名・診療科目・所在地・電話番号・診察券番号の5つの基本項目を押さえることが第一歩です。サイズは名刺サイズかカードサイズが主流で、患者層や運用方法に合わせて選びましょう。裏面には診療時間やアクセス情報、次回予約欄を配置すると患者さんの利便性が高まります。QRコードやバーコードを活用すればオンライン予約への誘導や受付業務の効率化も可能です。用紙は220〜270kgの厚口紙にPP加工を施すと耐久性がアップし、長く使ってもらえる診察券に仕上がります。