回数券を導入したのに、思ったほど売れない。買ってくれたお客さんが途中で来なくなる。――こんな悩みを持つ店舗オーナーは少なくありません。
回数券は「作って渡すだけ」では効果が出ません。回数の設定、有効期限、値引率、そして案内するタイミング。これらを業種に合わせて調整することで、リピート率と客単価を同時に引き上げることができます。
回数券印刷の仕様やテンプレートと合わせて、運用面のノウハウも押さえておきましょう。
回数券がリピート率を上げる仕組み
回数券の効果は「サンクコスト効果」で説明できます。人は「すでにお金を払ったもの」を無駄にしたくない心理が働きます。回数券を購入した時点で、お客さんの頭の中に「使い切らないともったいない」というスイッチが入る。これがリピート来店の原動力になります。
回数券あり/なしのリピート率の差
一般的なサービス業のデータとして、以下のような傾向が見られます。
- 回数券なしの場合:2回目来店率 50〜60%、6回目まで通い続ける率 20〜30%
- 回数券ありの場合:購入者の使い切り率 80〜90%、使い切り後の継続率 60〜70%
つまり回数券を買った人の8割以上が最後まで通い、そのうち6〜7割が次の回数券を買うか、都度払いで通い続ける計算になります。
「前払い」による売上の安定化
回数券のもう一つの大きなメリットが「キャッシュフローの前倒し」。6回分の売上が一括で入るため、月々の収入が安定します。特に開業直後の店舗にとっては、資金繰りの面でも助かる仕組みです。
業種別・回数券の設計ノウハウ
整体院・治療院:6回券がベスト
整体院では「週1回×6週間」の通院計画と合わせて6回券を提案するのが王道。施術1回5,000円なら、6回券を25,000円(1回分4,167円、約17%OFF)に設定するのが一般的です。
成功事例:ある整体院では、初回来店時に「6回で改善計画」を説明した上で2回目の来店時に6回券を案内したところ、回数券の購入率が35%から52%に上昇。月間の来院回数が平均1.8回から3.2回に増えたそうです。
エステサロン:11回券で客単価UP
エステは施術効果が出るまでに回数が必要な業種。11回券が好まれます。1回12,000円のフェイシャルエステなら、11回券を108,000円(1回あたり9,818円、約18%OFF)のように設定すると、「10回で効果実感+1回はご褒美」という見せ方ができます。
成功事例:あるエステサロンでは、11回券導入後に1人あたりの平均利用回数が4.2回から9.8回に増加。客単価は年間ベースで約2.3倍になりました。
飲食店:6回券で「常連化」を促進
飲食店の回数券は「5回来店で1回無料」の6枚綴りが鉄板。ランチ800円のお店なら、6回券を4,000円(1回あたり667円、約17%OFF)で販売。お客さんは「あと2回で1回タダ」という気持ちで足を運んでくれます。
成功事例:週替わりランチを提供する定食屋が6回券を導入したところ、週1回のランチ利用者が3割増加。回数券購入者のうち7割が2冊目をリピート購入したとのこと。
美容室:次回予約とセットで案内
美容室は来店周期が1〜2か月と長いため、6回券(半年〜1年分)が適切。カット6,000円×6回を30,000円(1回5,000円、約17%OFF)にするパターンが多い。ポイントは、施術後に次回予約を取るタイミングで回数券を案内すること。「今日のお会計時に回数券を使うと、次回から1,000円引きですよ」という見せ方が効果的です。
整体院
購入率 52%
6回券を「改善計画」とセットで案内。月間来院回数が1.8回→3.2回に増加。
エステサロン
客単価 2.3倍
11回券導入で平均利用回数4.2回→9.8回。年間客単価が2.3倍に。
飲食店
リピート率 70%
6回券で週1ランチ利用者が3割増。購入者の7割が2冊目をリピート。
回数券の印刷仕様やデザインテンプレートは、業種に合わせた40種以上を用意しています。
有効期限と値引率の設定ガイド
有効期限の目安
| 綴り数 |
想定来店ペース |
有効期限の目安 |
| 6枚綴り |
月2回(隔週) |
3〜4か月 |
| 6枚綴り |
月1回 |
6か月〜8か月 |
| 11枚綴り |
週1回 |
3〜4か月 |
| 11枚綴り |
月2回 |
6か月〜1年 |
有効期限を短くしすぎると「使い切れないかも」と購入をためらう原因に。逆に長すぎると来店ペースが落ちます。想定する来店ペースの1.5倍の期間が、バランスの良い有効期限です。
値引率の考え方
値引率の基本は「1回分無料」。6回券なら約17%OFF、11回券なら約9%OFFです。
- 10%以下の値引率:お客さんから見ると「わざわざ前払いするメリットが薄い」。購入率が低くなりがち。
- 10〜20%の値引率:最もバランスが良い。「お得感はあるけど、店の利益も確保できる」ゾーン。
- 20%超の値引率:購入率は上がるが、利益率が下がる。キャンペーン限定などに留めるのが無難。
原価率の高い飲食店は10〜12%、利益率の高いサービス業(整体・エステ)は15〜20%が目安になります。
回数券の案内タイミングと売り方
ベストタイミングは「2回目の来店時」
初回来店でいきなり回数券を案内するのはNGです。まだ信頼関係ができていないため、「売り込まれた」と感じさせてしまいます。
2回目の来店時なら、お客さんは「このお店、また来たいな」と思って来ている状態。そこで「次回以降もお得に通えますよ」と案内すれば、自然に受け入れてもらいやすくなります。
声かけの具体例
「回数券買ってください」はストレート過ぎて引かれます。こんな言い方がおすすめです。
- 「○○さんの状態だと、あと4〜5回通っていただくとだいぶ楽になると思います。もし続けて通われるなら、回数券だと1回分お得になりますよ」(整体院)
- 「今日のコースを月2回ペースで続けると、3か月後にはかなり変化が出てきます。6回券だと1回分サービスになるので、続けやすいかと思います」(エステ)
- 「いつもありがとうございます。常連さん向けに回数券を始めたんですが、6回分のお値段で1回分ついてくるので、よかったらどうぞ」(飲食店)
「回数券置き場」を作る
受付やレジ周りに回数券の現物を置いておくのも効果的。「これ何ですか?」と聞かれたら自然に案内できます。見た目がきれいな回数券ほど手に取ってもらいやすいので、デザインにこだわるのは売上に直結する投資と言えます。
業種別の回数券デザイン事例も参考にしてみてください。
回数券で売上を上げる3ステップ
1
回数・値引率を決める
業種に合わせた6回 or 11回、10〜20%OFF
2
デザインを選んで印刷
テンプレ40種以上・最短3営業日
3
2回目来店時に案内
自然な声かけでリピート獲得
回数券を導入したお店の声
回数券を置き始めてから、お客さんの方から「これください」と言ってくれるようになりました。デザインがきれいだと、手に取ってもらいやすいですね。
11回券を導入してから、コース途中で来なくなるお客さんがほぼゼロに。前払いの安心感もあって、経営が安定しました。
ランチの回数券を始めたら、週1回来てくれる常連さんが増えました。2冊目を買ってくれる率が高いのも嬉しい。
回数券で売上を上げるためのチェックリスト
- 回数設定:業種の来店ペースに合わせる(整体6回、エステ11回、飲食6回)
- 値引率:10〜20%の範囲で設定。まずは「1回分無料」から始める
- 有効期限:想定来店ペースの1.5倍の期間
- 案内タイミング:2回目の来店時がベスト
- 見た目:お客さんが持ち歩きたくなるデザインにする
- 設置場所:レジ周りに現物を置いて自然に目に入るようにする
回数券は「印刷して渡す」だけでなく、設計と運用を工夫することで効果が大きく変わります。まだ導入していない店舗は、まず100枚からお試しで始めてみるのがおすすめです。回数券印刷の詳細・テンプレート一覧はこちらからどうぞ。
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