用紙比較 ジャンル別おすすめ

CDジャケット印刷の用紙選び比較ガイド

CDジャケットの仕上がりを大きく左右する用紙の選択。コート紙・マットコート紙・クラフト紙・特殊紙それぞれの特徴を比較し、音楽ジャンルやコンセプトに合った用紙の選び方を解説します。

用紙選びが重要な理由

CDジャケットは音楽作品の「顔」です。リスナーが手に取った瞬間の触り心地、光に当たったときの光沢感、紙の色味が写真やイラストに与える影響――これらすべてが用紙の選択によって決まります。同じデザインデータでも、用紙が変わるだけで仕上がりの印象はまったく異なるものになります。

たとえば、ロックバンドのライブ写真をメインにしたジャケットなら、発色の鮮やかなコート紙が写真の力強さを最大限に引き出します。一方で、アコースティックなシンガーソングライターの作品であれば、落ち着いた質感のマットコート紙やクラフト紙が音楽の世界観をより深く伝えることができます。

用紙は見た目だけでなく耐久性にも影響します。ライブ会場での物販では、お客様が持ち帰る際にジャケットが折れたり傷ついたりすることもあります。厚みのある用紙を選ぶことで、そうしたダメージを軽減できます。用紙選びは作品の価値を高め、長く楽しんでもらうための大切な工程です。

用紙の種類と特徴比較

アイリィデザインで対応しているCDジャケット印刷用紙の種類と、それぞれの特徴をカード形式でご紹介します。用途やお好みに合わせてお選びください。

定番人気
コート紙
表面に光沢のある標準的な印刷用紙。写真やイラストの発色が鮮やかで、CDジャケットに最も広く使われています。ポップス・ロック・アイドルなど、カラフルなデザインに最適。価格もリーズナブルで、初めてのCD制作にもおすすめです。
上品な仕上がり
マットコート紙
光沢を抑えた上品な質感が特徴。指紋が目立ちにくく、文字の読みやすさにも優れています。ジャズ・クラシック・エレクトロニカなど、洗練された雰囲気を求める作品に人気。歌詞を読ませたいジャケットにも好相性です。
ナチュラル感
クラフト紙
素朴な茶色い風合いが独特の温かみを生み出します。フォーク・カントリー・アコースティック系の音楽に抜群の相性。インク色との組み合わせで味わい深い仕上がりになります。白い部分が出せない点だけご注意ください。
個性派
特殊紙
ラメ入り・パール系・エンボス加工など、通常の印刷用紙では出せない質感が得られる用紙です。限定盤や特別なコンセプトアルバムなど、他とは一線を画す特別感を演出したい場合に。料金は他の用紙より高くなりますが、その分のインパクトは絶大です。

用紙スペック比較表

各用紙の主要スペックを一覧で比較します。光沢感・質感・発色・耐久性・コストのバランスを見て、作品に最適な用紙をお選びください。

用紙 光沢感 発色 手触り おすすめジャンル
コート紙 高い(ツヤあり) 鮮やか つるつる ポップス・ロック・アイドル
マットコート紙 低い(ツヤなし) 落ち着いた発色 しっとり ジャズ・クラシック・電子音楽
クラフト紙 なし 紙色に影響される ざらざら フォーク・カントリー・弾き語り
特殊紙 種類による 種類による 種類による 限定盤・コンセプトアルバム

迷った場合は、まずコート紙で試すのが安心です。最も多くのCDジャケットで採用されているため、仕上がりのイメージがしやすく失敗が少ない用紙です。用紙の質感にこだわりたい方は、サンプルをご請求いただくことをおすすめします。

ジャンル別おすすめ用紙

音楽のジャンルやアーティストのコンセプトによって、最適な用紙は異なります。ここでは代表的なジャンルごとのおすすめ用紙と、その理由をご紹介します。

ポップス・アイドル・アニソン

鮮やかな色使いやアーティスト写真が映えるコート紙が最適です。光沢のある仕上がりがキラキラとした華やかさを演出し、特にアイドルのビジュアル写真やアニメイラストの美しい発色を引き出します。コストパフォーマンスも高く、大量部数にも向いています。

ロック・パンク・メタル

コート紙またはマットコート紙が向いています。ライブ写真やバンドのアー写を使うならコート紙、ダークなアートワークや文字中心のデザインならマットコートの方がクールに仕上がります。黒をベースにしたデザインでは、マットコートの方が深みのある黒が表現できます。

ジャズ・クラシック・インスト

マットコート紙が第一候補です。光沢を抑えた落ち着いた質感が、アコースティックな音楽の品格を高めます。ライナーノーツや演奏者プロフィールなど文字情報が多いジャケットでも、マット紙なら読みやすさを確保できます。

フォーク・カントリー・弾き語り

クラフト紙が抜群の相性を発揮します。紙そのものの温かみが、手作り感やアーティストの人間味を伝えてくれます。イラストや手書き文字とのの組み合わせは特に効果的で、CDを手に取った瞬間にアーティストの世界観に引き込まれるようなジャケットが作れます。

用紙と印刷仕上げの組み合わせ

用紙の選択に加えて、印刷後の表面加工(PP加工)を施すことで、さらに個性的な仕上がりを実現できます。PP加工とは、印刷面にポリプロピレンフィルムを貼る加工のことで、光沢感の調整や耐久性の向上に役立ちます。

コート紙に「マットPP加工」を組み合わせると、コート紙の鮮やかな発色を保ちつつ、表面はマットな質感になるという、両方のいいとこ取りが可能です。逆にマットコート紙に「グロスPP加工」を施すと、マット紙の上品さの中にツヤのあるアクセントを加えることができます。

PP加工は見た目だけでなく実用面でもメリットがあります。フィルムで表面が保護されるため、傷つきにくく、湿気にも強くなります。ライブ会場での物販や長期在庫を考えると、PP加工のコストは十分に価値のある投資といえるでしょう。詳しくはパーツ構成ガイドでも解説しています。

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よくあるご質問

QCDジャケットに最も使われている用紙は何ですか?
A
コート紙が最も一般的に使われています。表面に光沢があり、写真やイラストの発色が鮮やかで、価格もリーズナブルです。メジャーレーベルの商業CDでも広く採用されている標準的な用紙です。
Qマットコート紙とコート紙の違いは何ですか?
A
コート紙はツヤのある光沢仕上げで写真の発色が鮮やかです。マットコート紙は光沢を抑えた上品な仕上がりで、文字の読みやすさに優れています。落ち着いた雰囲気や高級感を出したい場合はマットコートが人気です。
Qクラフト紙でCDジャケットを印刷できますか?
A
はい、クラフト紙でのCDジャケット印刷に対応しています。茶色い紙の質感がフォークやアコースティック系の音楽によく合います。ただし、紙自体に色があるため、白い部分の表現や淡い色の再現には不向きです。
Q用紙の厚さはどのくらいがよいでしょうか?
A
CDジャケットには一般的に180kg〜220kgの厚さが使われます。しっかりした手触りと耐久性を求める場合は220kgが定番です。コストを抑えたい場合やページ数が多い場合は180kgでも十分な品質が得られます。
Q用紙のサンプルを事前に確認できますか?
A
はい、用紙サンプルのご請求を承っております。実際の質感や色味を手に取って確認したい場合は、お問い合わせフォームよりサンプル請求とお伝えください。イメージと仕上がりのギャップを防ぐため、初めてのご注文時にはサンプル確認をおすすめしています。

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