無線綴じ冊子を作成する際、背幅の計算でつまずく方は少なくありません。背幅が正確でないと、表紙デザインがずれたり、文字が見切れたりするトラブルにつながります。この記事では、背幅の計算方法と用紙別の目安をご紹介します。
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背幅とは何か
背幅とは、無線綴じ冊子の背表紙部分の厚みを指します。本を立てたときに見える、タイトルが印刷されている部分の幅です。
無線綴じは糊で本文をまとめて表紙でくるむ製本方式のため、必ず背表紙が生まれます。この背表紙の幅は、ページ数と使用する用紙の厚さによって決まります。背幅を正しく把握することで、表紙デザインを正確に作成できます。
中綴じにはホチキスで綴じるため背表紙がありません。製本方法の違いについては冊子印刷の製本方法で確認できます。
背幅計算の基本公式
背幅は以下の計算式で求められます。
背幅 = 用紙1枚の厚さ(mm) × ページ数 ÷ 2
ページ数を2で割るのは、1枚の紙に表裏2ページ分が印刷されるためです。例えば、厚さ0.1mmの用紙で100ページの冊子なら、0.1 × 100 ÷ 2 = 5mm となります。
ただし、実際には糊の厚みや製本時の圧着により、計算値より若干厚くなる傾向があります。そのため、計算結果に0.5〜1mm程度の余裕を見込むと安心です。
用紙別の厚さ目安
背幅計算に必要な用紙の厚さは、紙の種類と斤量(重さ)で決まります。代表的な用紙の厚さをまとめました。
| 用紙の種類 |
斤量 |
1枚の厚さ |
| 上質紙 |
70kg |
約0.09mm |
| 上質紙 |
90kg |
約0.12mm |
| 上質紙 |
110kg |
約0.14mm |
| コート紙 |
90kg |
約0.08mm |
| コート紙 |
110kg |
約0.10mm |
| コート紙 |
135kg |
約0.12mm |
| マットコート紙 |
90kg |
約0.10mm |
| マットコート紙 |
110kg |
約0.12mm |
同じ斤量でも、上質紙はコート紙より厚くなります。これはコート紙の表面加工によって紙が圧縮されているためです。用紙選びの詳細は用紙の厚さガイドをご覧ください。
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ページ数別の背幅早見表
よく使われるページ数と用紙の組み合わせで、背幅の目安をまとめました。デザイン作成時の参考にしてください。
上質紙90kg(厚さ約0.12mm)の場合
| ページ数 |
背幅目安 |
| 32ページ |
約2mm |
| 48ページ |
約3mm |
| 64ページ |
約4mm |
| 100ページ |
約6mm |
| 150ページ |
約9mm |
| 200ページ |
約12mm |
コート紙110kg(厚さ約0.10mm)の場合
| ページ数 |
背幅目安 |
| 32ページ |
約1.6mm |
| 48ページ |
約2.4mm |
| 64ページ |
約3.2mm |
| 100ページ |
約5mm |
| 150ページ |
約7.5mm |
| 200ページ |
約10mm |
これらは理論値です。実際の背幅は製本後に若干変動することがあります。
背表紙デザインの注意点
背幅がわかったら、実際にデザインを作成する際のポイントを押さえましょう。
背幅が5mm未満の場合
背幅が狭いと、文字を入れても読みにくくなります。5mm未満の場合は、タイトルを入れずにベタ塗りや模様だけにするのが無難です。どうしても文字を入れたい場合は、縦書きで1〜2文字程度に抑えましょう。
文字の配置
背表紙に文字を配置する際は、上下左右に2mm以上の余白を確保してください。製本時のズレで文字が表紙や裏表紙にかかってしまうリスクを軽減できます。
表紙との一体デザイン
表紙・背表紙・裏表紙を一体でデザインする場合は、背幅の位置を正確にガイドラインで示しておきます。背幅部分を別レイヤーで管理すると、修正時に作業しやすくなります。
色の濃淡に注意
背表紙と表紙の境目で色がずれると目立ちます。同じ色を使う場合も、製本時のわずかなズレを考慮して、背表紙から表紙・裏表紙へ1〜2mm程度色を延長しておくと安心です。
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まとめ
無線綴じ冊子の背幅は「用紙1枚の厚さ × ページ数 ÷ 2」で計算できます。上質紙とコート紙では同じ斤量でも厚さが異なるため、使用する用紙に合わせて計算してください。
背幅が5mm未満の場合は文字を入れにくいため、ベタ塗りや模様のみにするのがおすすめです。文字を入れる場合は上下左右に2mm以上の余白を確保し、製本時のズレに備えましょう。
背幅計算に不安がある場合は、ご注文時にお問い合わせいただければ、当社で計算してお伝えします。冊子印刷サービスでは、データ作成のサポートも行っていますので、お気軽にご相談ください。