店頭の販促ツールとして、POPパネルは即効性の高いアイテムです。紙のPOPと比べて「倒れにくい」「見栄えが良い」「繰り返し使える」という3つの強みがあります。ただし、サイズや素材を間違えると逆効果になることも。設置場所ごとの最適な選び方を押さえておきましょう。
店頭POPにパネル印刷を使うメリット
紙のPOPは安く作れますが、すぐにヨレたり破れたりします。パネルPOPなら以下のメリットがあります。
- 自立する ― テープや画鋲なしで設置できる。カウンターに置くだけ
- 耐久性 ― 触られても、多少ぶつけても簡単には壊れない
- 高級感 ― 厚みがあるぶん「ちゃんとした店」に見える
- 再利用できる ― 季節メニューなど、毎年同じパネルを出し直せる
特に飲食店では、テーブルの上やレジ横に立てるだけで注文数が変わるケースもあります。A4〜A3サイズのパネル1枚で「おすすめメニュー」「期間限定」をアピールするだけで、注文の偏りが生まれやすくなります。
おすすめサイズ
POPパネルのサイズは、設置場所と見る距離で決まります。
卓上POP(A4〜A3)
テーブルの上、レジカウンター、ショーケース横に置く小型パネルです。A4(210×297mm)なら場所を取らず、メニュー紹介やキャンペーン案内に最適。A3(297×420mm)なら少し離れた席からでも読める大きさです。飲食店のテーブルPOPや美容室のメニュー表示でよく使われています。
フロアスタンドPOP(A1〜B2)
店の入口やフロアに立てる中〜大型パネルです。A1(594×841mm)は2〜3メートル先からでも視認でき、通行人の目を引く十分なサイズ。B2(515×728mm)はA1より一回り小さく、スペースが限られる店舗入口に収まりやすいです。イーゼルや専用スタンドとセットで使うのが一般的です。
レジ周りPOP(A4〜A3)
レジ横は「ついで買い」を促す絶好のポジションです。A4〜A3サイズのパネルを1〜2枚置き、追加注文やポイントカードの案内を出すと効果的です。レジ待ちの数秒間、目に入る位置に設置するのがコツです。
素材選び
屋内・短期利用 → スチレンボードで十分
空調のきいた店内で1〜3ヶ月程度使うなら、スチレンボード(5mm厚)がコスパ最強です。軽いので設置・移動がラクで、季節ごとの差し替えにも向いています。ただし直射日光に当たる場所では反りやすいので注意してください。
屋外・長期利用 → ラミネート加工を追加
店先の軒下や半屋外スペースに置く場合は、ラミネート加工をかけたパネルを選びましょう。マットラミネートなら反射を抑えて読みやすく、グロスラミネートなら色の鮮やかさが際立ちます。完全な屋外で雨ざらしになる場合は、アルミ複合板にUVカットラミネートの組み合わせが最も耐久性が高いです。
水まわり → 合成紙 or ラミネート必須
飲食店のキッチン付近やドリンクバー横など、水滴がかかる可能性がある場所では、合成紙(ユポ紙)への印刷かラミネート加工が必須です。紙のパネルは水に弱く、一度濡れると元に戻りません。
設置場所別の工夫
入口(ドア横・エントランス)
通行人の目を引く最初の接点です。A1〜B2サイズの大型パネルをイーゼルに立てて、「本日のおすすめ」「ランチ営業中」など一目でわかるメッセージを出しましょう。文字は最低でも5メートル先から読めるサイズ(見出し72pt以上)が目安です。
レジ横
会計待ちのお客様が自然と目をやるスペースです。A4〜A3の卓上パネルで「ポイントカードのご案内」「SNSフォローで10%OFF」など、行動を促す内容を出すと反応が取れます。レジスタッフの邪魔にならない位置・角度に調整してください。
棚上・商品横
小売店で特定商品を推したいときに使います。A5〜A4サイズの小型パネルを商品の横に立てて、「スタッフおすすめ」「売上No.1」「期間限定入荷」など、商品だけでは伝わらない情報を添えましょう。手書き風のデザインにすると親しみやすさが出ます。
ウインドウ(ガラス面)
ガラス面にパネルを直接貼ることは難しいため、ウインドウ内側にイーゼルで立てかける方法が一般的です。外から見える向きに設置し、夜間もライトで照らすと24時間アピールできます。ガラス面への直接掲示はポスターのほうが扱いやすいので、パネルとポスターの使い分けも参考にしてください。
デザインのコツ
文字サイズは「遠くから読めるか」で決める
店頭POPは通りすがりの人に気づいてもらうことが第一です。入口に置くなら5メートル先から読める大きさ、卓上なら50cm〜1mで読める大きさを意識してください。具体的には、入口用の見出しは72pt以上、卓上用でも24pt以上が目安です。
色は3色以内に絞る
背景色・メインの文字色・アクセントカラーの3色で構成すると、すっきりして読みやすくなります。色を使いすぎるとゴチャゴチャした印象になり、かえって目に留まりません。店舗のブランドカラーを基調にするのが無難です。
情報は1パネル1メッセージ
あれもこれも詰め込むと、結局何も伝わりません。1枚のパネルに載せる情報は1つに絞りましょう。「今月のおすすめ」「ポイント2倍デー」「新メニュー登場」それぞれ別パネルにしたほうが、一つひとつの訴求力が上がります。