「年賀状でいいのか、それとも挨拶状を送るべきか...」取引先への年始の挨拶で迷っていませんか?実は、法人間のやり取りでは年賀状より新年挨拶状(封書形式)の方がよりフォーマルで好印象という声が多いのです。
私たちが印刷をお手伝いする中で、「賀詞の選び方を間違えていた」「句読点のマナーを知らなかった」という声をよく聞きます。この記事では、これまで300社以上の法人挨拶状を印刷してきた経験から、失敗しやすいポイントと正しいマナーをまとめました。
新年挨拶状と年賀状の違い
年賀状は私製はがきまたは官製はがきを使い、郵便局の年賀郵便として扱われます。一方、新年挨拶状は封書形式で送るのが一般的で、よりフォーマルな印象を与えます。取引先への挨拶や法人間のやり取りでは、封書の挨拶状を選ぶケースが多いです。
年賀状は元旦に届くよう12月25日頃までに投函しますが、新年挨拶状は1月7日(松の内)までに届けば失礼にあたりません。喪中の場合は年賀状を控えますが、新年挨拶状であれば寒中見舞いとして1月8日以降に送ることもできます。状況に応じて使い分けましょう。
ビジネス挨拶状のマナー
ビジネス挨拶状では、宛名を正確に記載することが基本です。会社名・部署名・役職・氏名の順で記載し、敬称は「様」を使います。連名で送る場合は、役職の高い方から順に書きましょう。宛名に誤りがあると失礼になるため、送付前に必ず確認してください。
差出人の情報も明確に記載します。社名・代表者名・住所・電話番号・メールアドレスなど、連絡先を漏れなく入れておくと、相手からの返信や問い合わせにも対応できます。封筒と中身の挨拶状で差出人情報を統一しておくと見栄えも整います。
賀詞の選び方
新年挨拶状で使う賀詞は、相手との関係性で選び分けます。「謹賀新年」「恭賀新年」「謹んで新春のお慶びを申し上げます」などは、目上の方や取引先に使える正式な表現です。一方、「賀正」「迎春」といった二文字の賀詞は略式とされ、目上の方には避けるのがマナーです。
法人間の挨拶状では「謹賀新年」が最も無難な選択といえます。また、賀詞を重複させないよう注意しましょう。「新年あけましておめでとうございます」は「新年」と「あけまして」が重複するため、「あけましておめでとうございます」または「新年おめでとうございます」のいずれかにします。
挨拶文の書き方
挨拶文は簡潔で丁寧な表現を心がけます。まず賀詞を述べ、続いて旧年中のお礼、新年の抱負や今後のお願いを書き添えます。長文になりすぎないよう、3〜5行程度にまとめるのがコツです。
句読点を使わないのが正式なマナーとされていますが、読みやすさを考慮して句読点を入れる企業も増えています。どちらを採用するかは社内の方針に合わせましょう。最後に日付と差出人名を記載して締めくくります。
例文としては「謹賀新年 旧年中は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます 本年も変わらぬお引き立てのほど何卒よろしくお願いいたします」のような形式が一般的です。
よくある失敗例
- 「新年あけまして〜」→「新年」と「あけまして」が重複。正しくは「あけましておめでとうございます」または「新年おめでとうございます」
- 「賀正」を目上の取引先に使用→二文字の賀詞は略式。「謹賀新年」を使いましょう
- 差出人情報の記載漏れ→電話番号やメールアドレスがないと、相手が返信できません
デザインと用紙選び
ビジネス挨拶状のデザインは、シンプルで品格のあるものを選びます。紅白や金の装飾は控えめに入れ、派手になりすぎないよう配慮しましょう。会社のロゴを入れる場合は、控えめな位置に配置すると上品に仕上がります。
用紙はケント紙やマットコート紙がよく使われます。厚みは180kg〜220kgが適しており、しっかりとした質感が出ます。封筒は洋形2号や長形3号が主流で、中身の挨拶状と封筒のデザインを揃えると統一感が生まれます。
印刷部数が多い場合はオフセット印刷がコストを抑えられます。少部数であればオンデマンド印刷でも十分な品質が得られます。年賀状印刷のデザインポイントの記事も参考にしてみてください。
まとめ
新年挨拶状は、年賀状よりもフォーマルなビジネスツールとして活用されています。賀詞は「謹賀新年」など正式なものを選び、挨拶文は簡潔にまとめましょう。宛名と差出人の記載に誤りがないか確認し、品のあるデザインと用紙を選んで印刷します。松の内までに届くよう余裕をもって準備を進め、取引先への感謝と新年の挨拶をしっかり届けてください。