チラシとフライヤーの違いって何?印刷屋が本音で解説します
「フライヤー作りたいんですけど」「それはチラシと何が違うんですか?」
こんな会話、印刷屋あるあるです。
結論:明確な定義はない(けど使い分けはある)
最初に正直に言います。
チラシとフライヤーに、辞書的な明確な違いはありません。
どちらも「1枚の紙に印刷された広告物」という意味では同じ。法律で決まってるわけでもないし、JIS規格があるわけでもない。
でもね、印刷業界で長くやってると、なんとなくの「使い分け」があるんです。お客さんが「フライヤー作りたい」と言うときと「チラシ作りたい」と言うとき、イメージしてるものがちょっと違う。
その「なんとなく」を言語化してみます。
言葉の由来から考える
「チラシ」の由来
チラシは「散らす」から来てます。新聞に挟んで各家庭に「散らす」。ポスティングで「散らす」。とにかく大量に配布するイメージですね。
スーパーの特売情報、不動産の広告、塾の生徒募集…こういうの、イメージしやすいですよね。
「フライヤー」の由来
フライヤー(Flyer)は英語で「飛ぶもの」。もともとは航空会社のパンフレットとか、空から撒くビラを指していたらしいです。
日本では、ライブハウスやクラブのイベント告知で使われ始めた言葉。だから「フライヤー」と聞くと、ちょっとおしゃれで、音楽系・アート系のイメージがある人が多いはず。
ちなみに
「フライヤー」を「フライアー」と書く人もいますが、どちらも正解。英語の発音的には「フライヤー」の方が近いです。
チラシもフライヤーも、まとめて対応します
フライヤー印刷を見る印刷業界での使い分け
印刷屋として感じる、チラシとフライヤーの「なんとなくの違い」をまとめてみました。
| チラシ | フライヤー | |
|---|---|---|
| 配布方法 | 新聞折込、ポスティング | 手渡し、設置(ラック) |
| サイズ | A4・B4・A3(大きめ) | A5・A6(小さめ) |
| 紙の厚さ | 薄め(90kg以下) | 厚め(110kg以上) |
| デザイン | 情報重視、文字多め | ビジュアル重視、おしゃれ |
| 印象 | 実用的、日常的 | カッコいい、特別感 |
| よくある用途 | スーパー、不動産、塾 | ライブ、展示会、カフェ |
あくまで「傾向」であって、絶対的なルールではないです。A4サイズのフライヤーだって全然アリだし、おしゃれなチラシもたくさんある。
ただ、お客さんが「フライヤー」と言うときは、だいたい「手に取ってもらえるような、ちょっといい感じのやつ」を想像してることが多いかな。
じゃあ、どっちを選べばいい?
「で、結局どっちで発注すればいいの?」という方へ。
「チラシ」で発注した方がいいケース
- 新聞折込やポスティングで配る
- とにかく部数が多い(1,000枚以上)
- コストを抑えたい
- セール情報など「読んでもらう」ことが目的
「フライヤー」で発注した方がいいケース
- 店頭や受付に置いて自由に取ってもらう
- イベント・ライブ・展示会の告知
- デザイン性を重視したい
- 「持ち帰りたい」と思わせたい
ぶっちゃけ
印刷屋的には、「チラシ」でも「フライヤー」でも、サイズと紙と部数を伝えてくれれば同じように対応します。呼び方で値段が変わることはないです。安心してください。
ビラ・リーフレットとの違い
ついでに、似た言葉の違いも整理しておきますね。
ビラ
チラシとほぼ同じ意味。ただ「ビラ配り」というと、駅前で手渡しするイメージが強いかも。ちょっと古い言い方で、最近はあまり使わないですね。
リーフレット
これは明確に違います。折りが入ったものがリーフレット。二つ折り、三つ折りのパンフレットのこと。1枚ペラのチラシ・フライヤーとは別物です。
パンフレット
複数ページで製本されたもの。会社案内や商品カタログなど。チラシ・フライヤーとは完全に別カテゴリー。
| 名称 | 形状 | 具体例 |
|---|---|---|
| チラシ / フライヤー / ビラ | 1枚もの(折りなし) | セール情報、イベント告知 |
| リーフレット | 1枚もの(折りあり) | 三つ折りの案内、メニュー |
| パンフレット | 複数ページ(製本) | 会社案内、カタログ |
まとめ
チラシとフライヤーに明確な定義の違いはないけど、業界的には「配布方法」「サイズ」「デザインの方向性」で使い分けられることが多いです。
とはいえ、印刷屋に発注するときは深く考えなくてOK。「どう配るか」「何枚必要か」「どんな雰囲気にしたいか」を伝えてくれれば、最適な仕様を提案します。
迷ったら、とりあえず「チラシ」でも「フライヤー」でもどちらでも大丈夫。うちは両方同じページで対応してますから。