ショップカード デザインの7つのコツ
お店の顔となるショップカードを、プロ級のクオリティに仕上げるためのデザインテクニックをご紹介。初めてでも実践できるポイントを解説します。
コツ1:サイズとレイアウトを決める
ショップカードは名刺サイズ(91×55mm)が最も一般的です。横型はスタイリッシュな印象、縦型はインパクト大。二つ折りにすれば情報量を2倍にできます。
まず型を決めてからデザインに取りかかると効率的です。
- 横型(91×55mm):スタンダード、名刺入れに収まる
- 縦型(55×91mm):目を引く、個性的
- 二つ折り:情報量2倍、メニュー・診察券等に最適
コツ3:配色は3色以内にまとめる
色の使い方はデザインの印象を決定づける重要な要素です。色を使いすぎると騒がしい印象になり、逆に少なすぎると単調になります。ショップカードに最適な配色は「3色以内」です。具体的には、メインカラー・サブカラー・アクセントカラーの3色でまとめると、統一感がありながらも単調にならないバランスの良いデザインが生まれます。
3色配色の基本パターン
メインカラーはカード全体の60~70%を占める色で、背景色やベースカラーとして使います。サブカラーはメインカラーの同系色や補色で、文字やアイコンに使用します。アクセントカラーはメインカラーと対照的な色で、全体の5~10%程度に抑えて注目させたい箇所(電話番号やURLなど)に使用します。
業種に合った配色の例を挙げると、カフェや飲食店ではブラウン系(温かみ・くつろぎ)、美容室やネイルサロンではピンクやパープル系(華やかさ・上品さ)、整骨院やクリニックではグリーンやブルー系(安心感・清潔感)が好まれます。ブランドカラーが既にある場合は、その色を軸に配色を組み立てましょう。
白・黒・グレーなどの無彩色はカウントに含めなくてよいので、たとえば「白背景+黒テキスト+ゴールドのロゴ」は実質1色使いでありながらも十分に高級感のあるデザインになります。色の数を抑えることが洗練されたデザインへの近道です。
コツ4:ロゴを主役に据える
ショップカードの表面で最も目立たせるべきはお店のロゴ(またはショップ名)です。ロゴはお店の「顔」であり、お客様がカードを見たときに最初に目に入る要素です。ロゴをカードの中心に大きく配置し、周囲に十分な余白を設けることで、ブランドの存在感をしっかりと伝えることができます。
ロゴの配置テクニック
最もよく使われるレイアウトは「中央配置(センタリング)」です。カードの中央にロゴを配置し、その下に業態やキャッチコピーを小さく添えるパターンは、あらゆる業種で使いやすい定番です。モダンな印象を出したい場合は、ロゴを左上に寄せてテキストを左揃えにする「左寄せレイアウト」も効果的です。
ロゴの品質にも注意が必要です。印刷用のデータは解像度350dpi以上のものを使用してください。解像度が低いとロゴがぼやけてしまい、せっかくのデザインが台無しになります。できればAdobe IllustratorのAI形式やEPS形式などのベクターデータが理想的です。ベクターデータであれば、拡大しても画質が劣化しません。
ロゴがまだない場合は、シンプルな文字ロゴ(ロゴタイプ)で代用するのも一つの方法です。店名を個性的なフォントで組むだけでも、それが立派なロゴになります。デザインフォントで店名を打ち、文字間隔(カーニング)を調整するだけで、プロが作ったような仕上がりになります。
コツ5:必要な情報を厳選する
ショップカードに載せる情報は「お客様が本当に必要としているもの」だけに絞りましょう。あれもこれもと情報を詰め込むと、どれが重要なのか分からなくなり、結局どの情報も目に留まらないカードになってしまいます。
表面に載せる情報(必須)
表面には、店名(ロゴ)と業態の2つだけで十分です。場合によってはキャッチコピーやブランドメッセージを添えてもよいでしょう。表面の役割は「どのお店のカードか」を一瞬で伝えることです。住所や電話番号などの連絡先情報は裏面に回してください。
裏面に載せる情報(選択)
裏面には、住所・電話番号・営業時間・定休日・Webサイト・SNSアカウントなど、お客様がお店に来るために必要な情報を載せます。ただし、全部を載せる必要はありません。最近はQRコードをひとつ載せるだけで、Webサイト上で営業時間もアクセスもSNSもすべて確認できるため、カードに載せる情報をさらに絞ることが可能です。
載せる情報に迷ったら「このカードを受け取ったお客様が、もう一度お店を訪れるために必要な情報は何か」を基準に考えてみてください。場所が分かる情報(住所または地図)と連絡手段(電話番号またはWebサイト)があれば、最低限の役割は果たせます。
コツ6:裏面をうまく活用する
ショップカードの裏面は、表面に載せきれない情報を補足するだけでなく、カードに「保管する理由」を与える重要なスペースです。裏面を工夫することで、お客様がカードを捨てずに持ち続けてくれる可能性が高まります。
裏面の活用アイデア
裏面のデザインでも余白を意識することを忘れないでください。情報を裏面に回したからといって詰め込んでしまっては本末転倒です。裏面にも適切な余白を確保し、読みやすさを最優先にするとよいでしょう。
コツ7:用紙の質感とデザインを合わせる
ショップカードの印象は、印刷されたデザインだけでなく「手に取ったときの質感」でも大きく左右されます。いくらデザインが優れていても、紙質がイメージに合っていなければ違和感が生まれてしまいます。デザインの方向性と用紙の特性を合わせることが、仕上がりの完成度を高めるポイントです。
デザインと用紙の相性
高級感や上品さを重視するデザインには、マットコート紙(220kg)がおすすめです。光沢を抑えたしっとりとした手触りは、アンティーク調やモノトーン系のデザインと特に相性が良く、美容室・ジュエリーショップ・ブティックなどのカードに最適です。
ナチュラルで温かみのあるデザインには、クラフト紙が最適です。茶色い地の風合いを活かして、白インクや黒1色でシンプルに仕上げると、カフェ・ベーカリー・雑貨店・ハンドメイドショップにぴったりの雰囲気になります。クラフト紙はフルカラーよりも1~2色で刷ったほうが紙の魅力が引き立ちます。
写真やカラフルなイラストを使ったデザインには、コート紙(光沢紙)が適しています。鮮やかな発色で色の再現性が高く、フラワーショップ・スイーツ店・フォトスタジオなどビジュアル重視のカードに向いています。ただし、光沢紙は指紋が目立ちやすいため、マットPP加工を追加するとさらに上質な仕上がりになります。
用紙の選び方についてさらに詳しく知りたい方は、用紙比較ガイドもあわせてご覧ください。
コツ8:業種のイメージに合わせる
ショップカードは、お客様がお店の雰囲気を持ち帰る「小さな看板」です。カードを見ただけで「こういう雰囲気のお店なんだな」と伝わるデザインにするためには、業種が持つイメージに合わせた色・フォント・素材の選定が欠かせません。
業種別デザインの方向性
業種のイメージを押さえたうえで、自分のお店ならではの個性をプラスすることが大切です。競合店のカードと似通ってしまわないよう、ロゴやキャッチコピー、用紙の選択で差別化を図りましょう。お客様が何枚ものカードの中から「あのお店のカードだ」と見つけられるような、記憶に残るデザインを目指してください。