デザインガイド 実践的なコツ

パンフレットデザインのコツ

折パンフレットには、チラシやポスターとは違う独特のデザインルールがあります。折り位置を意識したレイアウト、面ごとの情報設計、読みやすい配色の選び方まで、印刷現場の視点からまとめました。

折パンフレット特有の注意点

折り位置と面の幅

巻き三つ折りの場合、内側に折り込まれる面(巻き込み面)は他の面より2〜3mm短く設計します。A4横(297mm幅)なら、外面100mm・中面100mm・巻き込み面97mmが標準的な配分です。この差をつけないと紙が突っ張り、折り目に歪みが出ます。

入稿テンプレートを使えば安心 ── 当社の入稿テンプレートには折り位置のガイドラインがあらかじめ設定されています。テンプレートに沿ってデザインすれば、折り位置のズレを防げます。

面ごとの情報設計

折パンフレットは「どの面に何を載せるか」が仕上がりの良し悪しを左右します。三つ折りパンフレットの場合、各面の役割はおおむね次のとおりです。

位置役割載せる内容の例
表紙右面(外側)第一印象を決めるキャッチコピー、ロゴ、メインビジュアル
裏表紙左面(外側)問い合わせにつなげる会社情報、地図、連絡先、QRコード
巻き込み面中央(内側に折り込み)開いたとき最初に見える導入文、目次、概要
中面(見開き)内側3面メインコンテンツサービス紹介、料金、写真、図表

塗り足し(裁ち落とし)

仕上がりサイズの外側に上下左右3mmの塗り足しを設けてください。端まで色や画像がかかるデザインでは、塗り足しがないと断裁時に白い隙間が出てしまいます。逆に、仕上がり線の内側5mm以内には重要な文字や図を配置しないようにしましょう。断裁の誤差で切れてしまう可能性があります。

レイアウトの基本

文字サイズの目安

  • キャッチコピー:20pt以上表紙や見出しに使う大きな文字。遠目でも読める太さのフォントを選ぶ。
  • 見出し:14pt〜18ptセクションの区切りに使用。太字(Bold)で本文との差をつける。
  • 本文:8pt〜10pt長文の説明テキスト。行間は文字サイズの1.5〜1.8倍(自動行送り)が読みやすい。
  • 注釈・キャプション:7pt写真の説明や注意書き。6pt以下は印刷時に潰れるため非推奨。
高齢者向けなら本文10pt〜12pt ── 読者の年齢層が高い場合は、文字を大きくして行間も広めに。情報量を減らしてでも読みやすさを優先してください。

余白の取り方

余白(マージン)はデザインの「呼吸」です。文字や画像をギチギチに詰めると窮屈な印象になり、読む気を削ぎます。各面の端から最低5mm、できれば8〜10mmの余白を確保してください。折り目の近くに文字を配置する場合も、折り線から5mm以上離すのが安全です。

視線誘導

人の視線は「左上から右下へ」流れる傾向があります(Z型の視線移動)。表紙では左上にロゴやキャッチを置き、右下にCTA(問い合わせボタンやURLなど)を配置すると自然な流れになります。中面の見開きでは、左から右へストーリーが展開するように情報を並べましょう。

配色のコツ

コーポレートカラーを軸にする

会社のロゴやブランドカラーがある場合は、それをメインカラーに据えましょう。メインカラー1色、アクセントカラー1色、背景色(白 or 薄いグレー)の3色構成にすると統一感が出ます。色を使いすぎると雑然とした印象になるため、使う色は3〜4色以内が目安です。

読みやすい配色

背景色と文字色のコントラストが低いと、印刷物では読みにくくなります。特に注意が必要な組み合わせは以下のとおりです。

推奨
白背景 × 黒〜濃いグレー文字
最もコントラストが高く、長文でも読みやすい定番の組み合わせ。迷ったらこれを選んでおけば間違いありません。
推奨
薄い色の背景 × 濃い同系色の文字
例:薄いブルー背景に濃紺の文字。統一感がありつつ読みやすく、セクションの区切りにも使える配色です。
注意
濃い背景 × 白抜き文字
見出しやキャッチには効果的ですが、本文に使うと読みにくくなります。白抜き文字は太めのフォントを選び、短い文に限定してください。
非推奨
黄色背景 × 白文字、赤 × 緑
コントラスト不足で読めない組み合わせ。画面上では見えても、印刷するとほぼ判読不能です。色覚多様性の観点からも避けてください。

よくある失敗例と対策

失敗:折り目の上に文字や写真を配置
対策:折り線から最低5mm離して配置

折り目の真上に文字があると、折ったときに文字が歪んだり読みにくくなります。写真も折り目をまたぐと不自然な見え方になるため、面ごとに独立させるか、見開き全体で1枚の写真として使うかを明確に決めてください。

失敗:RGBモードのまま入稿
対策:CMYKモードで作成・変換

PCの画面で見る色(RGB)と印刷の色(CMYK)は再現方法が異なります。RGBのまま入稿すると、鮮やかな青や緑がくすんで出ることがあります。データ作成時からCMYKモードで作業するか、最終段階でCMYKに変換してください。

失敗:解像度が低い画像を拡大して使用
対策:原寸で300dpi以上の画像を使う

Webサイト用の画像(72dpi)をそのまま使うと、印刷ではぼやけてしまいます。印刷用には原寸で300〜350dpiの画像を用意してください。スマートフォンで撮影した写真は解像度が高いので、そのまま使えることが多いです。

失敗:テキストのアウトライン化を忘れる
対策:入稿前にすべてのテキストをアウトライン化

フォントがアウトライン化されていないと、印刷環境にそのフォントがない場合に文字化けや代替フォントへの置換が発生します。Illustratorの場合は「書式」→「アウトラインを作成」で変換できます。変換前のデータは別名で保存しておくと、後から修正が必要になったときに便利です。

入稿テンプレートのご案内

当社では各サイズ・折り方に対応した入稿テンプレート(Illustrator形式)を無料で配布しています。テンプレートには以下の情報があらかじめ設定されています。

  • 仕上がりサイズのガイドライン正確な断裁位置が一目でわかります。
  • 折り位置のガイドライン巻き込み面の幅調整も反映済みです。
  • 塗り足し範囲(3mm)塗り足しの忘れを防げます。
  • 安全マージン(5mm)文字や重要な要素を配置してよい範囲が明示されています。

テンプレートは折パンフレット印刷ページからダウンロードできます。

よくあるご質問

Q三つ折りの折り位置はどう設定しますか?
A
巻き三つ折りの場合、内側に折り込まれる面を他の面より2〜3mm短くします。A4横なら外面100mm・中面100mm・巻き込み面97mmが目安です。当社の入稿テンプレートを使えば折り位置が設定済みなので安心です。
Q文字サイズはどのくらいが適切ですか?
A
本文は8pt〜10pt、見出しは14pt〜18pt、キャッチコピーは20pt以上が目安です。6pt以下は印刷で潰れる可能性があるため避けてください。高齢者向けなら本文を10pt〜12ptに大きくするのがおすすめです。
Q塗り足しは必要ですか?
A
はい、仕上がりサイズの外側に上下左右3mmの塗り足しが必要です。端まで色や画像がかかるデザインでは、塗り足しがないと断裁時に白い隙間が出てしまいます。
Qデザインデータがなくても注文できますか?
A
はい、デザインテンプレートからお選びいただく「デザインセレクト」サービスをご用意しています。テンプレートを選んで掲載内容をお知らせいただくだけで、プロのデザイナーがデータを作成します。

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